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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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攻撃をされたムルマンスクでは

ロケット攻撃をされたムルマンスクはいかばかりか?

輸送潜水艦の中で、陸軍の特殊部隊の連中は、ひたすら時を待っていた。

だって、することないじゃないか?

煙草も吸えない、外も見えない中での待機だ!


作戦計画では、砲撃が終わり次第、直ちに上陸、工兵用成形炸薬弾頭を持って、荷揚げ用クレーンの基礎付近をぶっ飛ばす。またその他、片っ端からぶっ飛ばす。


はずなんだが、発令所からはなんもないのである。

「大尉、艦長がご足労願えないかと」

「こちらこそ、待っていたんだ」


狭い艦内を発令所に行くと、「作戦中止だ」

「なんだって?」

「これを見りゃわかるよ。」

艦長は潜望鏡を見せてくれた。


暗いため最初分かりにくかったが、それでもムルマンスクの港湾地区が派手に燃えているのがわかる。

よくよく見ると、

攻撃をすべきクレーンやらの施設も破壊されている。

「見ての通り、君たちの仕事は、はるばる運ばれてきた爆薬やらなんやら物騒な代物が、代わりにやってくれている。

どうやら陸揚げされたばかりの弾薬類がロケット攻撃で誘爆してるようだ。しかも倉庫が炎上してこの明るさ。

いくら夜間に乗じるとて、すぐ発見されかねない。君らこれでも行くかね?」


計画では、暗闇を利用して、ゴムボートでの上陸であった。

これでは行きは奇襲でなんとかなるが、帰りが無理だ。潜水艦も危ういだろう。


「わかった。作戦目的はすでに達成されている。上陸はなしだ」

「話がわかる奴で良かったよ。」

「当たり前だ、お前の言いたいことくらい、すぐわかる。何年の付き合いだ〜」

「一緒に川遊びしたり、いたずらざかりのころが懐かしいな」

「うん、まあいたずらといやぁ今回のムルマンスクでのいたずらが一番派手だな♪」

「そりゃ言えた(^-^)」


餓鬼のころからの付き合いの潜水艦艦長が言うのも当然である。

後に情報資料で見たら、たまたま弾薬運搬船が荷揚げ中であり、そこに砲撃を食ったらしい。


それも、東部戦線で露助や我砲兵が使ってるような8センチや15センチ、はたまた32センチロケット弾どころやない、38センチという破格のロケット弾を集中されては、どうにもな。


「じゃあ俺たちは、またこのむさ苦しい遊覧船の旅を楽しむからあとよろしく。」

「わかったよ。一等船客のつもりで楽しんでくれ♪」

誘爆を続けるムルマンスクからドイツ潜水艦たちはばらばらと引き揚げるのであった。


ムルマンスクもしばらく使えないようです。

対ソ支援もうまくいかない中、東部戦線ではソ連軍はどうでるか?

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