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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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こちらも大混乱

夜間、ベアルンの率いる小艦隊は、イギリス護衛船団と遭遇して護衛戦隊の駆逐艦との乱戦になります。

ちょうど今、夜明けである。

イギリス護衛船団とベアルンを含む小さな艦隊の接触はずいぶん激しいものになってしまった。


原因はベアルン。

夕方の大西洋で、ひっしにかま焚きしている艦艇が走り回る中に、極初期の赤外線追尾式の弾頭つけた誘導弾をまとめて8発、ぶちこんでしまったのだ。


暗いため型式不明の駆逐艦の上部構造物の煙突のやや前に命中したら、そこは魚雷発射管で誘爆、あっと言う間に、真っ二つ。


シルエットから新しい小型駆逐艦のハント級とおぼしき艦艇が後部の高射砲を吹き飛んだ。

さらにそこが最大の赤外線源になり二発目が命中。

もちろん、ベアルンも無傷とかはない。

飛び交う弾が、たまたま、図体の大きいベアルンに弾着する。

まあ、もとが戦艦なだけに、どっちゅうことはない。


まさに被害担任艦艇だ!ところがまたしても、ベアルンはやってくれた。

飛行甲板前部に設置した誘導弾、こいつはライントホターという誘導弾でこれは本来対空用途なんだが、こいつも、高射砲の水平射撃よろしく、接近してくる駆逐艦めがけ発射される。


目標にされた駆逐艦は不幸にも機関部にぶちこまれ、さらに不幸にもまだ燃焼中のロケットモーターが焼夷弾のように働き、あっと言う間に炎上してしまう。


結局夜明けを迎えたらベアルンも中破、駆逐艦2隻中破と引き換えに、イギリス側の駆逐艦4隻撃沈、残りも何らかの損害を与える戦果をあげていた。


艦隊司令部に報告するとさすがに、ちょうど燃料補給でブレスト方面に帰還するプリンツオイゲンをと合同して、空軍の援護のもと、帰還するように指示される。


ようやくベアルンの「ローレライの宴」は終わりを告げたのである。




中破したベアルンですがようやく帰還です。

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