どうやら双方の目論見は、、、
英独ともに想定外の事態に遭遇してあわててます。
すっかり計画は狂ってしまったのである!
まずイギリス軍の側である。
囮より先に、待ち伏せしている主力がドイツ軍から発見されたのである(>_<)。
これは偵察機の航法ミスで所定の進路から外れたのと、空母の上で整備中のソードフィッシュがうっかり無線機の操作ミスから、電波封止を破ってしまったことが原因である。
偵察機はあわてて、艦隊に「クイーンメリー推定位置に敵空母発見!型式はアメリカ海軍ワスプ級の模様!」
そう、米空母ワスプは大西洋方面で悪戦苦闘するイギリス海軍の支援に駆り出されたのである!
ただ、おりからの機種改編で雷撃隊を欠いていたので、その代替としてイギリス海軍のソードフィッシュが搭載されているのが珍しい例である。
これは「なにがなんでもビスマルクを殺りたい」意地の表れで、大西洋艦隊やワスプ艦長も受けざるを得なかった。
だ、の、に駆り出されたワスプが先に見つけられてしまった。
こうなれば何はともあれ、ソードフィッシュ、ドントレースを発進させて索敵攻撃をかけねばならない。
さもなければグローリアスの2の舞、戦艦に空母が捕捉されて撃沈されてしまう。またカレッジアスのように潜水艦に喰われてもたまらない。
ただちに発進準備を始めた矢先、突然の機関故障で、爆装し燃料をたっぷり積んだドントレースは出せなくなってしまう。
となるとソードフィッシュしか出せなくなってしまう訳で、イギリス海軍の連中は、勇躍離艦していくのである。
一方でドイツ軍のほうも大混乱。
最近、イギリスの正規空母は地中海やインド洋で立て続けに撃沈あるいは袋叩きにされて大破しているから、「空母なんているもんかよ」とたかをくくっていたのである。
そこへまさかのアメリカ空母の応援である。
イギリス海軍より近代的な艦上機を多数搭載し、太平洋では日本海軍と空母同士の殴りあいも経験してる連中である。
迂闊に近寄らせては危ない。
司令官は、囮のアブディール級を喰ってそのまま撤退することを決断した。
タラントや真珠湾の経験では、戦艦とて艦上攻撃機や艦上爆撃機の行動半径内に不用意にさらしてはならないことを示しているのだから、別に臆病風に吹かれた訳ではない。
あとは、ソードフィッシュが追い付くか、ドイツ艦隊が食い逃げして逃げ切るかに勝負が移っていくのである(>_<)
ワスプはカタパルト設置されてますが、十分な合成風速が得られず、離艦性能の特別良いソードフィッシュしか出せなくなっている訳です