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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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ノース海峡で待ち伏せが

各地からの輸送船団はノース海峡からリバプールを目指します、ここまでくれば後わずか。

しかし、ドイツ潜水艦はここに罠を張っています。

ウエスタンアプローチからリバプールに向かう途中にあるノース海峡。


本来なら、ここまで来れば護衛船団は安心であったが、今回は勝手が違っていた。


ドイツ潜水艦隊の主力がここに投入されたのである。

もともとはこの海峡には多数の艦艇が警戒にあたることになっていたが、ウエスタンアプローチに機動部隊を投入されるなど、ドイツ海軍の意表をついた作戦に振り回されて、一時的に手薄になってしまったのである。


ドイツ海軍が主力艦を投入してきている海域に、トロール漁船に毛の生えた程度のスループやらコルベットを送りこむ訳にもいかないのである。


このような空白をついて投入されたドイツ潜水艦は様々な「仕掛け」をノース海峡を通過する輸送船団に仕掛けてくるのである。


その中でも最大の驚きは、音響追尾魚雷の試作品が投入されたことだろう。

G7esという型式のものが、ようやく開発にめどがつき、先行量産型が作戦準備の忙しい中、各潜水艦に配備されたのである。


後年のアメリカなんぞが開発した魚雷のように高性能なもんではない。

パッシブソナ―であるからしばらくして音響装置を仕込んだ囮なぞで無力化されたりする程度のものである。


しかし、射角をあまり気にしないでアプローチできるから、襲撃当初に船団を混乱させたり、また攻撃してくる護衛艦相手にぶっぱなすには手頃な兵器である。


またそれより先に実用化されたFAT魚雷はプログラムされたように規則的に進路を折り返したりする魚雷で、船団の中を行き来するようなコースを取れる。


このような新兵器が潜水艦から放たれさらに、航路の要所には機雷まで敷設されるのである。


そして先にシャルンホルストなどから逃れた船団が残念ながら、こっちの罠に引っかけられてしまったのである。


あと少しで夜が明けて、船団上空には長距離哨戒機が援護にきてくれるはずだが、間に合ってくれるだろうか?


新型魚雷を駆使して、待ち伏せるドイツ潜水艦。どうなりますやら。


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