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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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夜間雷撃成功!しかし!

護衛戦隊とソードフィッシュの捨て身の攻撃です。

輸送船団護衛戦隊と、ドイツ艦隊の遭遇は、巡洋戦艦を持つドイツ側に有利ではあったが、開き直りに近い勢いで近距離での雷撃をかけてきたイギリス海軍の駆逐艦と、夜間という困難な状況をもものともせず、乱入してきたソードフィッシュの活躍は、不利なイギリス艦隊を壊滅から救うのであった。


初戦でたちまちサウザンプトン級大破、C級も主砲の半数を破壊されてしまう被害が護衛戦隊に発生した。

しかしこの困難な状況でも駆逐隊は奮戦していた。

数隻がシャルンホルストの副砲で叩かれ、炎上したり、戦列から落後させたりしながらも、放たれた魚雷はより強力なはずのドイツ艦隊に回避機動を強いることで、著しく砲撃の精度を低下させることに成功した。


さらに無理やり回避する過程でシャルンホルストを、突撃してくるソードフィッシュの鼻先に誘導する結果になった。


「よっしゃ、いまだ。目標シャルンホルスト級、距離800、てー!」


炎上する駆逐艦や巡洋艦の炎に照らされたシャルンホルストはあたかも山のように、ソードフィッシュ隊に立ちはだかる。各部に追加された20ミリ4連装機銃やらが激しく射ってくる現状ではこの距離が限界である。


海面すれすれで、ふらふら飛ぶようなソードフィッシュ3機は各々のタイミングで18インチ魚雷を投下する。


強引な操作で離脱した3機のソードフィッシュが不安に感じつつ見ていると、シャルンホルストの右舷に水柱!

「少なくとも1本魚雷命中!」

1番機の銃手が叫ぶ。

しかし、何か違う。

見る見るうちに、シャルンホルスト級は速度が低下する。

しかし、著しい傾きやら煙を噴いたりなどの魚雷命中に伴うはずの被害の様子は見えない。


「残念ながら、早発したみたいだな?」

悔しいが、巡洋戦艦の航跡に入ったとき魚雷の弾頭の信管が作動しちまったみたいである。

「でもどうして奴さん減速した?」


シャルンホルストの艦上は大騒ぎである。

イギリス機の魚雷は確かに早期爆発してしまい、艦には被害なかったが、これによる衝撃が、機関の安全装置を作動させてしまい、3軸のうち、2軸を停止させてしまったのである。


停止したのは右舷と中央軸の2つだがこれにより急激に右旋回した結果、大破したサウザンプトン級を狙った砲撃はあらぬ方向に外れ、なんとか、サウザンプトン級は帰還に成功する。


一方突然の予期せぬ機関停止に、応急対策班が駆け回り、しばらくしてから再始動に成功した。


しかし、旗艦の緊急停止は後続艦艇の操艦にも混乱を招き、貴重な時間を浪費した。


これにより、護衛戦隊側も戦列を建て直し、撃破された艦艇も一部の行動不能の艦を除き撤退に成功する。


しかし、イギリス艦隊にとって残念なのは、護衛戦隊やらの活躍があったが、先に退避した船団主力がどえらい災難に見舞われたことであった。



護衛戦隊は奮闘してますが、船団には災いが起きてます

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