ベアルンから史上初の弾道弾発射!
英仏海峡に向けて航行中のベアルンから史上初の弾道弾が発射されます。
たった4発ではありますが、新たな時代を告げる号砲になりました
ベアルンは夜になりブレストに行く偽装航路を取ったのち、進路を英仏海峡に向けて行く。
そして飛行甲板中央付近では慌ただしく「特殊兵器」の準備がなされていく。
Aー4とペーネミュンデで名付けられたこの兵器は合計4発搭載され発射用意がなされて行く。
通常は地下陣地あるいは機動ランチャーから発射されるAー4だが、艦上からの発射というのはまだ未知の部分がある。
当初は飛行甲板に直接、発射機を据え付ける案で動いていたが、航空機の胴体くらいある直径のAー4をハンドリングには不安があるため、下げた中央エレベーターにセットした「発射管」から放たれるように改善された。
発射管は弾道弾より一回り大きな筒になっていて、発射に伴う多量の推進ガスを安全に排出できるようにレイアウトされている。
海上はややうねりあるものの、この弾道弾の発射には支障のない範囲である。
「艦長、まもなく目標が射程内に入ります。」
「よし、機関停止」
「機関停止しだい、あわせて搭載されているAー4の発射に入れ。」
側面に1番と大きな字で記入されている発射管からのようである。
10分後、あらかじめセットされていた発射準備は完了、艦は進路を維持できる最低の速力を 保ちつつ、秒読みに入る。
「発射管周辺作業員は確認作業終了後、直ちに待避せよ。
作業員待避確認後、最終シーケンスに入る。」
「艦長、作業員待避完了。発射準備完了です!」
「了解。砲術、1番から順次発射せよ。目標はロンドン周辺。」
「打ち方初め」
轟音と共に、まばゆい光を発しながら、史上初の弾道弾の艦上発射が実施された瞬間である。
垂直に発射された弾道弾はゆっくりと上昇していくと、次第に内部のジャイロ機構の制御に従い、頭部を下げ、おおむね45度くらいになってからさらに加速していく。
「1番発射完了、異常なし。続けて2番以降の発射急げ。」
ベアルンは合計4発の弾道弾を発射したのち進路を反転していく。
空母からの発射は戦争中には現実にはなりませんでしたが後にアメリカ海軍の手によりミッドウェイから発射されて現実になっています。




