未来兵器の実験台か?
改装中のベアルンには、さらに怪しげな改装が
ベアルンは、正規の空母、のふりをしながら、「特殊兵器」の試験台として密かに改装されている。
「艦長、先頃、でっかい木箱をいくつも飛行甲板にあげましたがなんですかあれは?」
「あれはな一応、機密兵器扱いになってるんだが、いずれ副長たる君には把握してもらわないといかんから、ワシの責任において説明しとこう。
あれは、「単なるガラクタ」だ。」
「はあ?」
「そりゃ驚くだろうな(^-^)。
あの木箱の中身は、当分役にたたない、って意味でガラクタなんだ」
「こいつを見てくれ。」
極秘のスタンプを押された改装計画図のうち、概要図を艦長は広げた。
その図には、改装後の飛行甲板が示されている。
「飛行甲板の中央付近にロケットの発射機材が設置されるようになる。
ただしこのロケット、Aー4にはある特殊な弾頭が開発中なんだが、開発が遅れている。
そのために、当面はガラクタでなんだ。」
「艦長、あと艦尾の構造物はなんでしょうか?」
「こいつは空軍で開発された対艦用の誘導弾の発射装置だ。
通常は爆撃機から投下するのだが、ロケットで撃ちだすようになっている。
そして高度2000メートルま誘導弾自身のエンジンも使って上がり、射程は約15キロを予定している。
誘導については試作品の赤外線追尾装置がついているらしいから発射すると、後は勝手に目標に突っ込んでくれるそうだ。
その代わり聞いた話では、探知した中でも最大の赤外線源に向かうらしいから、敵味方なんて気にしやしない素晴らしい兵器だ。
敵味方の入り交じるような中では使い物にならんな。」
「まあ、ジュールベルヌの本から出てきたようなもんばかりですね!」
「言えてる。後ほどこれらの兵器を活用した次回の作戦について説明するが、まあとんでもないもんになりそうだ。
腹くくって聞いてくれ(^-^)」
「あのワルターエンジンくらい物騒な代物でなきゃいいですが!」
「君もあれで苦労した口だったな。勘がよすぎるぞっ!誘導弾のエンジンはあのワルターエンジン様だからな」
「了解しました(>_<)」
なんか危なげな「新兵器」をところ狭しと積んで行う作戦、どうなりますやら
搭載される対艦誘導弾は史実のHs293にロケットブースター取り付けて、さらに試作された赤外線追尾のシーカーを着けた物です。
うまくいくかな?




