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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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大西洋にて遭遇戦~!

ジブラルタルへの攻撃途中ですが、その前に

グラーフツェッペリンは、艦隊の後方に展開し、哨戒機をあげて、艦隊進路上の敵性船舶の警戒に当たっている。


機体は古めかしいJu87D型の艦上機バージョンである。


当初は魚雷搭載しての艦上攻撃機として運用されたが、今は雷撃任務はフオッケウルフ戦闘爆撃機に譲り、複座で航続距離が長い利点を生かし、哨戒任務に使われたり、その他雑用機としても使われることが多いのである。

今は増加タンク、爆雷、20ミリ機関砲弾を搭載して主として目視による哨戒である。


状況は落ち着いており、母艦に定時報告の時間であった。「鴨1より鴨の巣、視界内に敵影なし。」

「了解、警戒を続行せよ」


「そーいわれても、一般的な航路から離れた大西洋上になんかいる訳もねーよな」

「そうあって欲しいですな。スツーカで敵戦闘機に追われるのは、もうたくさんですからね。」

「言えてる。あんときゃたまたま助けられたからな(^-^)」


スツーカの機内ではこのような気の抜けたよーな会話がされているが、開戦以来スツーカに乗っているベテランたちである。

様々な修羅場をくぐり抜けてきた彼らにしても、敵との遭遇は願い下げなんである。


「おや、お客さんみたいだぞ!」

「ありゃソードフィッシュ!」「ってことは、近くに空母がいる可能性あるな!緊急報告だ。」


幸い、ソードフィッシュも対潜哨戒に気をとられているだろうし、後下方にいた我々は死角だろうから、こちらは発見されていない。


「とりあえず報告はしましたがどうすんでしょうね?」

「まずは防空態勢とるだけだろうな。うちの機数だけでは、積極的な対空母戦闘はきつい。

日本やアメリカみたいに倍近い搭載機がある空母やないと」


「鴨1へ、敵哨戒機を可能な限りで追跡、敵艦隊位置の確認に努めよ。なお交代の鴨2も発進したので今しばらく頑張れ」

「了解、鴨2到着まで警戒を続行する」


孤独なスツーカは地道にソードフィッシュの追跡を続けるのであった。


そんなことも露知らず、前を飛ぶソードフィッシュは、海上を血眼になって捜索している。


そりゃそうである。

地中海方面では、アークロイヤル、イーグルとUボートによる損失が続いてる。

空母がやられたらこっちは運に任せた不時着水しかないから必死である。

また警戒不十分で戦艦にボコボコにされたカレッジアスの例もあるから、余計である。

幸い、ソードフィッシュでもASVレーダー搭載機だから、警戒はまだ楽でもある。


しかし後部座席の無線士兼銃手の席からも後下方は死角になり勝ちだし、まさかつけられているなんて思いもしないから、スツーカはこっそりあとをつけることができたのである。


まさかと思われるかも知れないが、これはイギリス空軍の爆撃軍団もまたやられる例がある。ドイツ空襲の帰路に夜間戦闘機に付きまとわれ、着陸寸前に狙いうちされたりもある。


後方銃座があり、専任の銃手が警戒してる大型の爆撃機でもあるのだから、どうにもならない。

かくしてソードフィッシュは「お友達」連れておうちに戻る、ことになる。


一方母艦たるグラーフツェッペリン上では、艦隊直援のための機体の発進準備で大変である。スツーカの連中が想像した通り、とりあえずまずは艦隊防空に努めないといけない。

フォッケウルフ全機が対空兵装で発進または甲板にて待機である。


また艦隊もツェッペリンを中心の輪形陣に移行、対空戦準備となった。


こんな場所で空母に遭遇するとなると、恐らくジブラルタルあたりから来たH部隊であると思われた。


最近の情報では空母イラストリアス、他戦艦2隻、が主力らしいからなんとかなりそうな敵ではある。


とりあえずは予想される空襲を耐えそののち可能なら航空攻撃、水上砲戦に持ち込む意気込みである。


さあどうなる!







どうやらここは頑張らないといけないようです。

どうなるやら

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