ドイツもこいつも
ドイツ空軍の対戦車攻撃機Ju88Pには、日本人技術者たちはびっくりして呆れましたが
「我が方の航空優勢があり、地上の敵目標は、並の機関砲なんかでは無理めな装甲車両がわんさかいる」1947年の東部戦線、こんなとんでもない空域に、技術的に凝り性なドイツ空軍機を投入したので堪らない。
「相手は戦車ではないか!何故対戦車砲を積んではならないか!」
「しかし、Pak40、75ミリ対戦車砲ですよね、こいつ砲の砲身やら、再装填機構なんか含めてですね、さらに取り付け部の補強やらしましたら、、、概算でもとんでもない重さですが?」
「破壊こそすべてだ!技術は爆発だ!」
とか上司が言ったかどうだか知らないが、Ju88Pがキエフの飛行場に到着したのを見た、日本陸軍の航空審査部や海軍の空技廠からの面々は、まさに「どこのドイツが考えた!」と感じたのだ。
確かに、アメリカもやってるけどね、こんなクソでかい対戦車砲をまるごと担いでなんてやらないわ普通。
「ところであのタイプ4爆撃機の改造型はナンダイ?」
ドイツ空軍の担当官が妙にニヤついて聞いてくる。
「あれは、敵の上陸用舟艇を狙い撃つためのキ109と言う攻撃機ですよ(^-^) 」
「嘘つけ!こないだお前さんとこの上司が宴会で、散々騒いでたぞ!(^-^)」
「あっ、あの班長は、酒が入ったらちょっと、気が大きくなるんで気にしないでくださいな(>_<)」
「これは新型の防空戦闘機キ109で、あのB29だろうがB36だろうがイチコロだとな。(^-^)」
はいはい、あの班長に呑ませたのどこのバカだよ。
端で聞いてた、空技廠からの海軍士官は「陸さんもあんまりドイツ野郎のこと言えないよね」と顔に出てるし。
うちのキ109が重量過大で十分な機動力なく防空戦闘機として失格して、言わば「敗者復活戦」で対戦車攻撃任務に使えるか、試しにきたの、バラしたらだめでしょうが!
「とりあえず明日から、前線でテストしますから、また(^-^)」ほうほうの体で逃げ出した陸軍航空審査部の係員だが、翌日の大戦果で、新聞のすみっこに出たりするなんて、予想もしないことになったのである。
キ109も、こんな戦線なら活躍したかも(^-^)




