モスクワまで後300km
イギリス軍をだしにして、サンクトペテルブルグから突破してきたアメリカ第3軍や、再編なったドイツ軍も概ねモスクワから約300kmの辺りまで前進してきた
ソ連軍もいよいよ、モスクワの周囲300Kmの範囲に押し込まれてしまった。
とりあえずイギリス軍は前線で拘束できたが(ランカスターを使った夜間爆撃でどえらい目にあわされながらも(T_T))、勇猛果敢なアメリカ第3軍は、各種情報によれば、完全に常軌を逸した補給による追撃で、遅滞防御陣地を形成する間もない、侵攻をしていたのである。
これを可能にしているのが、圧倒的な航空戦力である。
日米の休戦に伴い余剰になった海軍航空隊や海兵隊の機体は、陸上に展開しているのは既述のとおりだが、大型空母CVBー41ミッドウェイが投入されているおかげで、今回は最新のF7Fが、我が世の春とばかりに、対地上攻撃に出撃していく。
獰猛な鮫を思わせるようなスタイルの胴体にR2800という強力なエンジンを搭載している。
つまりBー26やAー26と言った爆撃機や攻撃機を飛ばすだけのパワーを双発戦闘機に与えたのだから、たいしたもんである。
特にキャリバー50を4丁、20ミリ機関砲を4門搭載は単座戦闘機の倍の火力になるため、ソ連軍の対地攻撃機で有名な重装甲のシュツルモビックすら容易に撃墜できることから、他の戦闘機を制空戦闘に専念させられる環境を作ったことは大きく評価された。
これに500ポンド爆弾やらHVARまで搭載されたもんだから、ソ連軍にしたら虎の子のISー3重戦車までやられてしまう。
ソ連軍も出来る限りの対空火器は前線に配置しようとしているが、肝心の輸送力が圧倒的に不足している。
以前は多数のトラックがアメリカから供給されていたから、それに任せて戦闘車両に特化して生産できていた。
いまこれが裏目に出て正面戦力のみ豊富な歪な状態になってしまったのだ。
また陣地構築には住民も強制的に動員してできているが、そこに重火器を運ぶ手段も限られる始末である。
そのため本来であれば前線の厚みを持たすために陣地に配備するはずの歩兵なども、輸送任務に投入するはめになってしまったのだ。
そしてモスクワ北西のトベリで ようやくアメリカ第3軍の進撃を食い止めることに成功したのである。
イギリス軍がなんとかかんとかボロゴエまで前進して、当初配備されていたソ連軍の予備を惹き付けてくれたおかげで、その先のブイシニボロチェクを電撃的に確保し、トベリまで前進した第3軍も、さすがに消耗したために一旦停止となった。
一方ドイツ軍も再編なった中央軍集団(南方軍集団、A軍集団などから機甲師団などを抽出したり、フランスから撤退してきた部隊を編成に加えた) が自由ウクライナ軍と連携して、クルスク、オリョールと前進しモスクワ南方のトゥーラまで確保した。
さあここからが正念場となり、対ソ戦の最後の山場となるのであった
さてどうしょうか?です




