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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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ドイツ大西洋艦隊の次期作戦について

役者がそろったところで、ドイツ海軍の攻勢についての話

補給も済み、新たな艦も加えたブレスト在泊の通称ドイツ大西洋艦隊は次なる作戦を立案中である。


司令部はすったもんだの激論である。

皆の共通の認識は、「我が全力を持って敵の一部をたたく」につきる。

そう考えると「スカパフローへの殴り込み」は無理あるし、

そもそも、みんな揃えて殴り込みするからには、燃料補給の問題がある。


近場で、イギリス海軍の脅威を一時的にも絶てるところに艦隊を集中するのである。


かくしてブレスト在泊艦艇の全力を投入した、奇襲作戦が立案されていくのであった。


そのため、イギリス軍の最近の動きが細かく分析された。

その中で浮かんだのが、地中海入り口のジブラルタル軍港である。

ここは昔から要塞が築かれている有数の海の要衝である。

ならばここを攻略?

これは下策である。

陸上砲台と艦隊の打ち合いは艦隊のほうが不利だから。


では、どうするか?

ドックや浮きドック、修理船工場、などを破壊するのである。つまり要塞と正面きって戦うのではなく、艦隊の支援設備について叩く。


先の日本軍の真珠湾攻撃だが、どうやら「撃沈」した戦艦のうち完全に放棄されたのは、アリゾナ、オクラホマの2隻でしかないとの情報がある。

このように、まともな支援設備を有する軍港でいくら艦隊を叩いても、修理施設が健在なら、いくらもかからず艦隊は復活するのである。

シンガポールで日本海軍が接収したプリンスオブウェールズを残像設備を活用して浮揚、修理したのは有名であるが、うまく行けば、こんなことすら可能である。


また興味深いのはイギリス海軍にとりここは、地中海艦隊の重要な港であり、ここの支援がなければ、地中海艦隊はいくらも活動できないのである。


ジブラルタルの防備は厳重であるが、ここに通じる補給ルートを閉塞して、さらに艦隊支援施設を攻撃したら、例え要塞が無事でも意味がなくなるのである。

ジブラルタルの港湾設備に対する奇襲作戦。


これは大西洋さらには地中海からインドにかけてのシーレーンに大きな影響を与える「大博打」である。


さあどうしょう?


有名なジブラルタル要塞には手を出さず、港湾施設破壊に徹した作戦です。

どうなりますやら

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