Bー36登場
Bー29をも「中型」カテゴリーに落とした「重爆」が試験的に投入されましたが
Bー36は6発のエンジンで推進式プロペラを駆動、さらに補助ジェットエンジンまで装備した重爆撃機である。
補助のジェットエンジンを装備した、初期の試験機がラインオフしてきたところで、この能力を生かした作戦をやってみることになった。
目標はモスクワ近郊にある、モスクワ軍管区の防空関連施設である。
搭載力と航続距離の兼ね合いで、ランカスターのスペシャルやBー29などでは荷が重い目標とされている地下施設である。
アメリカ本土から来襲して悠然とその巨体をモスクワ上空にさらすと、ソ連軍の迎撃のない高空を侵入してくる。
そして、10トン爆弾二発を投下している。
先に投下した方が遅延信管を作動させているため、10トン爆弾がほぼ同時に炸裂するように設定されている。
この結果は恐ろしいほどの衝撃波を発生し目標となった施設は圧壊し、さらに近隣の軍事施設も軒並み倒壊し、後の評価では0.1キロトンの戦術核兵器に相当したのではないかとも言われている。
これは十分深く貫入したのち同時期に炸裂した ためにそのエネルギーが有効に活用されたことや、地質の影響などではないかと言われている。
これは後にこの威力を知ったスターリンが、従来の地下施設に立てこもるのを断念する効果を与えたと言われている。
破壊力満点の爆弾はスターリンにも衝撃を与えました




