グラーフツェッペリンは何処にありや?全世界は知らんと欲す~!
ごく簡単なトリックでも以外とね♪
グラーフツェッペリンがキールを出港したのちに、イギリス海軍と空軍は各地に偵察機を飛ばしている。
しかし、各種情報を総合しても、キールから姿を消した、以外の情報はない。
スカパフローからは、軽巡洋艦 が出港、北海を哨戒する。
サンダーランドやリベレーターも血眼でノルウェー方面を捜索する。
英仏海峡でも悪天候の中、沿岸航空隊が向きになって探し回る。
しかし見つからない。
当然である。
彼らは「空母」を探していたからに他ならない。
彼らは違う「何か」を探すべきだったの。
それはなんと、「空母に仮装した」巡洋艦と、「病院船に仮装した」空母であったのだ。
最初にキールから消えたのは悪天候を利用した「仮装」巡洋艦である。
仮装巡洋艦に仮設の骨組みを設け、キャンバスを張り平べったい船体に小さな艦橋を載せたような作り方である。
沖合いに出て「グラーフツェッペリンが姿を消した」のは、このキャンバスを剥がし、フレームを片付けてからである。
それからこの「仮装」巡洋艦は素知らぬ顔で戻って来たのである。
それからしばらくたってから、英仏海峡を「病院船」が西へ航行している。
こいつは、赤十字のマークを付け、夜間も照明を照らしながら 航海していた。
がよくみると、 キャンバスとフレームで病院船らしくしているだけで、実態は、、?
実はこれが、グラーフツェッペリンである。
なんと、正しく赤十字のマークを表示するわ、照明するわ
でも彼らは「病院船」とは名乗らないのである。
本物は約1nm先にいるのである。
まさか偽物が、堂々と夜間に照明までしているとは思わない、イギリス軍の「常識」が、グラーフツェッペリンの発見を妨げたのである。
しかも単独で航行しているのである。
「空母が護衛もなく行動するハズがない」という常識の逆を行ったのである。
悪天候で哨戒飛行が短縮されたりしたこと、も相まって日中に目視偵察したらすぐわかったのが、スルーされてしまったのであった(T_T)。
かくして、グラーフツェッペリンがブレストに到着して初めて、イギリス軍は気付き、呆然としたのであるが、後の祭りであったのだ。
このはなし、史実のグナイゼナウ、シャルンホルスト、プリンツオイゲンの英仏海峡突破をイメージしてます。
エンジン故障だとか、レーダー不調だとか、ささいな偶然が積み重なり、英仏海峡の最狭部でイギリス軍にようやく確認されます。




