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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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作戦名「ガーデン」

これはサンクトペテルブルグからな英米統合の大反撃作戦!である。

サンクトペテルブルグから、打ってでる作戦は英米の統合司令部で激論になった。


イギリスはモントゴメリー将軍を中心とした、「鋭いナイフのような一撃」を主張している。


強力な機甲師団が揃い、英米の空軍が圧倒的な制空権を確保した現実をベースにしたら、現実的に思える作戦だ。


一方で統合司令部を仕切るアメリカのアイゼンハワー将軍他は、狭い戦域に固執するよりも、いまだそれなりの戦力を保持しているドイツ軍の中央軍集団、南部軍集団も含めた広い正面から勝負をしかけたほうが、ソ連軍を分散させ、突破口を開けると主張した。


モントゴメリー将軍にしたら、同じ戦域にいるアメリカのパットン将軍の手腕を警戒しているって噂もあるのだ。

第1次大戦からの戦車乗りで、機動力を生かした作戦では有名な彼はより上位のイギリスの将官からマークされている、とのこと。


真偽は不明な話だが、そうとしか思えない、イギリス軍の作戦へのこだわりは、アメリカ軍を辟易させる位である。


ただ、アメリカ軍の主張も、東部戦線全域を戦場とするだけあり、戦力の集結や補給の点で厳しい 現実があり、アメリカ軍も必ずしも持論ばかりを主張できない弱みもあった。


何せまだ太平洋地域に対日用の海軍戦力、海兵隊の主力など控置している手前、海上輸送力がまだ足りないのだ。


統合司令部のアイゼンハワー将軍は、ブラッドレー将軍などと頭を抱えていたのである。


そこへモントゴメリーすら警戒する、例の将軍が乗り込んできたのである。


それもなんと、イギリスの顔を立てながら、アイゼンハワーの広正面作戦も取れると言うのだ。


半信半疑ではあるが、パットン将軍と彼の幕僚達の示す作戦の説明を聞いたアイゼンハワーは、膝叩いて「よし!」と言った、らしい(^-^)。


そのあと、米軍司令部の連中は上はアイゼンハワー将軍、下は徹夜でタイプライターを叩いた事務官や、スタッフの夜食の提供に奔走した司令部付隊の糧食班に至るまでヘロヘロになったが、第二次大戦最後の大作戦が立案されたのであった。

その名は「ガーデン作戦」である。


あのパットン将軍がからむ作戦であるからには、なんかあるでしょう(^-^)。

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