グラーフツェッペリンが就役!
ついにグラーフツェッペリンが就役です。
どないなりますやら
待望のドイツ海軍初の空母グラーフツェッペリンは地味に就役した。
進水、就役と戦時下なもんで地味になったのは仕方ない。
地味な進水式とは言え進水そのものは何ら問題なくスムーズだった。
たかが進水式、されど進水式。これがスムーズでないフネは後に何かある場合、「やはり」となるのである。
「進水式でシャンペンボトルが割れない」「綱を切っても動かない」「建造ドックから引き出す時にトラブルあり」等々色々あるんですわ。
(筆者注/近年ならば艦名が進水式前にバレるやらも)
それはさておき、グラーフツェッペリンは無事に就役した。
もともとの設計より上部の構造がシンプルになり(主砲を全廃) 重心位置が低下、基本的なフネとしての性能も向上した。
就役後は例により後日、追加した装備品やらなんやらから、否応なしに重心位置上昇や復元性悪化はあったが、計画段階で武装を制限したのが効いて、実用面では何ら問題なかった。
キール付近で周囲を駆逐艦や、後日搭載が決まっている戦闘機なんざが警戒にあたる中、公試が続いている。
しばらくして、イギリス海軍や空軍の偵察機がかぎつけてキール周辺の偵察にくるようなった。
彼らが帰って写真を分析すると、さすがに工程の進捗が見えてくる。
彼らが神経を尖らすには理由がある。行き先を突き止めて、できればブレスト艦隊との合流だけは阻止したいのである。
ブレストの艦隊に自前の防空戦闘機なんざ持たれた日には目も当てられない。
これだけは、なんとかしないといけないからだ。
そんなある日、いつものようにグラーフツェッペリンが出港していくと、翌朝なんと帰港してない。
どうやら折よく近くを通った低気圧に紛れて英軍の目をくらまして脱出したらしい。
大西洋はたまたノルウェー、それとも英仏海峡?
どこへいったやら、イギリス海軍は血眼となるのである。
空母はできた!
さあ戦いはこれからだ!




