兎雪ちゃんのおニューの下着!!
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兎雪の部屋には和んだ空気が充満する。
だが、彼女に訪れるイレギュラーな展開は終わっていなかった────
「兎雪ちゃーん、居る?」
活発的なテンションで再び兎雪の部屋をノックする音が声と共に響く。
「────ッ!!」
「げっ、星蘭!!」
ドアの向こう側でする声の持ち主は直ぐに星蘭のものだと分かった。
そして、先に兎雪の部屋を訪れている斬鵺は酷く動揺する。
それに感化され兎雪も慌てた表情を浮かべた。
「えっ、に、兄さん、どうします!?」
(こうなったら!!)
斬鵺は咄嗟に判断を下した────
「おっじゃましまーす」
上機嫌な様子で兎雪の部屋に二人目の来訪者、星蘭が尋ねる。
彼女の視界には当然、部屋主である兎雪しか見えていなかった。
では、斯く言う斬鵺はというと────
兎雪のベッド下の僅かな隙間を掻い潜って潜んでいた。
(ヤバい!俺かくれんぼでこんなに緊張したの初めてかも)
俯せの状態で斬鵺はそっと息を殺す。
声は愚か一瞬の微動だにすら許されない状況。
僅かに見えるベッドの隙間から彼は外の様子を伺った。
「それで、今日は、どうしたんですか?」
「ごめんねこんな時間に。実はちょっと気になっちゃって」
「何がですか?」
「兎雪ちゃんのおニューの下着!!」
「────ふぇ!!」
「ぶっ────!!!!!!」
星蘭の訪問理由に斬鵺と兎雪は間抜けな声を上げ、兎雪に至っては異常なまでに頬を赤くしていた。
「兎雪ちゃん、今日きーちゃんと一緒に買い物してきたんでしょ?」
「あ、はい……確かに下着も買って、今付けてますけど…」
「あっ、もう付けてるの?じゃあ脱いで、見せてよ!!」
「えっ!?いや、でも────」
言うまでもなく、今の兎雪は耳の裏まで真っ赤に染まっていた。
そして、彼女は恥じらい仕草として、目の前にいる星蘭とは目線を合わせずにいたが、その視線の先は無意識にベッドの下にいる斬鵺へと向けられていた。
(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバイ!!!!!何がヤバいって、俺の頭の中から語彙力が溶け出しているのが、もうヤバい!!!!)
突然の急展開に斬鵺は混乱状態に陥る。
ベッドの下に潜む彼の身体から嫌な汗がじんわりと染み出す。
「大丈夫だよ、女の子同士だし。それに下の部屋のきーちゃんも、もう寝てると思うから、少しくらい騒いでも聞こえないよ!」
(いる!!現在進行形でベッドの下にいるから!!頼むからストップストップ!!)
そんな斬鵺の胸の内の叫びも虚しく、星蘭は自らの好奇心だけに身を委ね、兎雪の寝間着の裾の部分を両手で握る。
「はーい、すっぽんぽん!!」
謎の掛け声を上げ、星蘭は握る兎雪の寝間着の裾を思いっ切り上へと持ち上げると、下からの力に自然と兎雪の両腕は上を向き、抵抗もないまま彼女の上着は剥ぎ取られてしまった。
そして、同時に真っ白で華奢な兎雪の身体が露わとなり、そこから膨らみを帯びる2つの美乳と僅かな谷間────
それを支えるのが、星蘭が目当てとする真新しい真っ白な生地の下着だった。
一瞬のことに兎雪は唖然とした表情を浮かべる。
だが、妙な肌寒さが身に沁み、宙を舞う上着が床に着地すると、目も当てられないほどに彼女の頬は赤く染まる。
「きゃあああああああああ────」
部屋の中に黄色い悲鳴が鳴り響く────
途端に兎雪は両手で胸元を必死に隠し、膝を折って床に座り込む。
(バカバカバカ、座り込むな!!)
兎雪が座り込んだことで、その光景がベッドの隙間から外の様子を伺う斬鵺の目にも映り、下着姿の彼女の背中がくっきりと捉えられてしまった。
だが、脳内ではその光景が視界に入ることを拒絶していても、彼の本心はその光景に瞼を閉じれずにいた。
「きゃあ、兎雪ちゃん可愛い!!次は下も行こう」
「いや!ちょっと待って下さい、星蘭さん!!ダメ、誰か助けて下さーい!!!」
兎雪は涙目で必死に訴え抵抗する。
だが、華奢な彼女の腕力では運動神経抜群の星蘭に勝ることができず、成されるがままに彼女は徐々に露わとなる肌面積と共にその羞恥心を剥き出しにされて行った。
それを目撃した斬鵺の理性は崩壊寸前────
いや、既に彼の精神は既に空高く昇り、街頭照らす夜の街を眺めていた────
(チ────ン)
数分後に満足した様子で星蘭が兎雪の部屋を後にする。
涙を浮かべ頬を朱色に染めながら床に座り込む兎雪。
当然、既に寝間着姿には戻っていた。
少しばかり乱れた髪を撫でて直し、星蘭が完全に立ち去ったのを確認すると、兎雪は涙目のままベッドの下に身を潜める斬鵺のもとへと向かった。
「兄さん……星蘭さん行きましたよ……兄さん?……」
彼女の声はどんなに張っても弱々しかった。
完全なるメンタルの崩壊────
服の上から胸元に手を当て、不安視する眼差しでベッドの隙間を彼女は覗き込む。
そして、兎雪が自分のベッドの下で見たものは、酷く悍ましい光景だった。
「きゃあああああああああ────」
再び鳴り響く黄色い悲鳴────
「えっ、鼻血!!兄さん、しっかりしてー!!」
兎雪がベッドの下の暗闇の中で見た光景は、光を失った瞳を宿し、両側の鼻孔から大量の血を床に撒き散らす斬鵺の惨めな姿だった。
辺りに広がる血の海は、一種の殺害現場のような風景と化していた。
ちょっぴり、こういう展開が書きたくなりましたw
不快に思った方はごめんさなさい




