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第九回 隠蔽捜査(今野敏)

<あらすじ>

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。

※引用:Amazon.co.jp


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 硬質な官僚小説の様で、実は熱い警察小説。そんな印象を受けた一冊。

 ストーリーは事件を追うというより、警察官僚の駆け引きに注目して描かれている。


 主人公は東大卒の警察官僚。警察小説では、悪役率が高い設定ですね。当然性格も悪い。エリートを鼻にかけた、いけ好かないキャラとして登場する。

 が、当然それでは終わらない。事件を通してエリートの矜持を感じさせてくれる、魅力的な人物に思えてくるから不思議である。


 この作品を読んだ人は、エリートとしての在り方について考えるでしょう。そして、人より給料がよく職位も上位なら、人一倍働かなきゃいけないという事を、この愚直な主人公から学ぶはずです。


 正義を貫く主人公と、支える妻。

 緩急をつけたストーリー。


 今野敏、恐るべし小説家!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


区分:現代

ジャンル:警察小説

続編:あり

こんな物書きにオススメ:主人公がエリートな人

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