第七回 笑う警官(佐々木 譲)
映画は語りたくもない寒い出来栄えでしたが、原作は最高の作品をご紹介!
<あらすじ>
現役警察官の拳銃不法所持、そして覚醒剤の売買。
警察としての信用が失墜し、疲弊しきった北海道警で、また起きた婦人警官殺人事件。
現場は警察のアジトとして使われていたマンションの一室だった…。
事件の真相を闇に葬ろうとする警察組織に、正義を取り戻すために
立ち上がった心ある警察官たちが挑む、緊迫のタイムリミットサスペンス!
※引用:Amazon.co.jp
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素晴らしいの一言。
これぞ、エンタテイメント!と拍手したい一冊です。
道警シリーズの開幕となる本作。郡司事件という北海道警察の不祥事をバックボーンに、物語の柱となる事件が発生。そして犯人として指名手配されたのが、主人公の親友である警察官であるから、物語も序盤からヒートアップ。
その事件が、二転三転する状況が何ともスリリングなのです。目に見えぬ警備部の暗躍と、真犯人の捜査。そして、正義の為に続々と集結する警察官の熱き想いと、その内に潜む裏切り者を炙り出す為のギミック。
全てが極上!
それはケツの穴の奥がムズムズするまでに。
巨悪! 苦悩! 友情! 正義!
全てがここにあるのです。
そしてこれを書いた佐々木譲は、今一番面白い小説家の五指に入ると自信を持って言える作家。物書きは、一読しても損はありません!
※なお、映画版を見ても、僕の責任ではありません。
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区分:現代
ジャンル:ハードボイルド、サスペンス、警察
続編:あり
こんな物書きにオススメ:組織の腐敗を書きたい人、内部告発を書きたい人