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カオスな学園に来ちゃいました  作者: 狼天狗
第1章 学園にて
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第8話 悲劇と発見

ギリギリ執筆できてるんですよね…頑張らないと…

今回は自分で考えたキャラが出ます。考えてくださったキャラクターは…次回辺りに。

【前回のあらすじ】

 西棟と南棟を繋ぐ渡り廊下を塞ぐモンスター。西棟に何か隠されていると踏み、北棟から回っていった! 以上!



♢♦︎♢♦︎♢



 時間は三時…こちらは活躍達のいる二階の、北棟と西棟を繋ぐ渡り廊下。活躍、也公、白十は思わぬ者を目にした。そう、巨大なモンスター…クラーケンのような形をしている。


「ひいいい!」


 白十は少し下がる。活躍と也公も警戒する。そこらのモンスターとは、格が違うからだ。


「白十、お前の武器は!」


 也公が叫ぶ。


「セ、セクトです!」


 びくびくしながらも、答える白十。活躍は驚く。だって、あのSECTなのだもの。


「よし、戦力には良すぎる。それじゃあ、隙を狙って撃っていけ!」


 クラーケンのようなモンスターが、何本もある手で薙ぎ払ってくる。白十はびくびくしながらも、素早く避けて撃つ。


「上手い! 次は俺が行く!」


 選手交代。白斗は体を震わしながら下がり、也公が素早く前に移動する。


「ここだ!」


 也公は素早く交わし、モンスターの手を撃つ。モンスターの手は契れる。その隙を活躍は逃さない。更にモンスターの手を撃っていく。


「こ、これで!」


 白十は渾身の一発、セクトでモンスターの体部を撃った。


「よし、なんとか倒せたな。」


 息を吐く也公。


「ほな、はよ北棟行こうか。」


 活躍が言い、也公と白十はついて行く。



♢♦︎♢♦︎♢



 地下一階の西棟と北棟を繋ぐ渡り廊下。風紀委員長のマリアと、風紀副委員長の輝と、生徒会長の真麻と、副生徒会長であり書記でもある大樹と、付き添いでもある茉莉花と、二年生の竜司と、健は巨大な蜘蛛と戦闘していた。


「糸を吐いてくるし、この厄介な足もあるし…覚がいて欲しかったな。」


 茉莉花は避けながら、呟く。竜司も共感し、頷く。


「ぐっ、ライフルで!」


 健はライフルでモンスターの額を撃ちまくる。真麻もショットガンで応戦する。しかし…


「うぐっ…」


 モンスターは脚で真麻を突き刺した。


「会長! くっ…出血…早く止めないと!」


 大樹は素早く真麻を後ろに下げ、ハンカチで出血を抑える。しかし、そんな簡単なものじゃない。


「こんなとこで会長を死なせない!」


 大樹は力一杯抑える。


「ボーッとするな。はやくこいつを倒すぞ。」


 茉莉花が叫び、健はハッと気がつく。皆はそれぞれの武器を構え直し、攻撃を避けながら隙を狙う。だがしかし…


「な! 蜘蛛の巣が!」


 モンスターは端から端まで蜘蛛の巣を張り、そのまま北棟へと逃げて行った。


「…ハッ! 真麻!」


 茉莉花は急いで真麻の元へ駆け寄る。


「大丈夫か! しっかりしろ! くそっ…副風紀! 健! 早く真麻を保健室に運べ!」


 茉莉花は叫ぶ。輝と健はおどおどしながら、お互い頭部と足部を持った。



♢♦︎♢♦︎♢



 一階の西棟と北棟を繋ぐ渡り廊下。一年生の平和と冥とミカとシンは、とあるモンスターと戦闘していた。


「スケルトンねぇ…」


 ミカはちょっと困った顔をしている。剣持ちと弓持ちがいた。接近と遠距離…なかなかの組み合わせだ。それに数体いて、四人では難しい。


「復活しないよね? だいたいのスケルトンって、甦るイメージがあるからさ…」


 頷く冥。確かにそうだ。体は骨。魔法か何かでくっ付く。つまり復活というイメージは強いだろう。


 そんなことを気にせずに、ニヤリと笑う平和。何を考えているのだろうか。いつもの平和主義者とは見えない。


「とりあえず、倒すよ!」





 あれから数分。案の定、スケルトンは再生した。眉を曲げるシン。


「はぁ…ロケットランチャーで一掃できないかな…」


 と、背後から足音がした。どんどん近づいてくる。シンは思わず振り向く。

 そこには、ロケットランチャーを背負った男性が立っていた。


「え…」


 シンはまさかいたなんて…という顔をしている。


「どけ…」


 男は四人に命令し、道を開けさせる。そして、真ん中のスケルトン目掛けて撃つ。


「うっ…」


 四人は爆風に耐えた。気がつくと、そこにはスケルトンの原型すらなく、跡形もなく何もなかった。四人は唖然とする。


「こんな時にロケランが使える…あの時はただこんなにいなかったからだけなんだ…ショットガンみたいな手銃を備えていれば…俺は二人を助けられていただろうな…」


 男はボソッと呟いた。その言葉に、シンとミカは気づいた。そう…あの時…


「一緒に居てた…!」


「先輩の…」


「「赤月あかつき 神兵しんへいさん!」」


 名前を叫んだシンとミカに、ふっと振り向く神兵。そして、思い出した。


「くぅ…あの時は本当にすまなかった…反省しても反省しきれない…」


 神兵は肩をすくめる。シンは大丈夫です…と、少し暗い表情で言った。


「謝っても許されないとわかっている…だが、謝る…今の状況は把握している。西棟に向かっているんだろ? 俺はしっかりついて行く。今度こそ…守るんだ。」


 神兵はキリッとした顔になり、渡り廊下を進んでいった。四人は、焦ってついて行く。



♢♦︎♢♦︎♢



「よし、出口が見えてきたぞ。」


 地下室に行くために通ってきた、破壊された扉が見えてくる。破壊したのは、アリーフだ。


「ん? 健君…え? 真麻ちゃん?!」


 扉の前にエレンが立っていた。健と竜司が、真麻を運んでいるのを見、驚く。


「はぁ…はぁ…エレン…先生…この有様ですよ…ハハッ…」


「無理に喋らないで! 健君、えっと…竜司君だっけ? 悪いけど、保健室まで急いで!」


 健と竜司はエレンの指令に従い、真麻に気を使いながら急いだ。


「あれ…風紀委員長さんがいるなんて珍しいね。」


「オホホ、ご無沙汰してますよ。エレン先生。私も生徒会長の容体を見に行きますわよ。」


 少し驚いた表情になるエレン。


「そう。じゃあね〜。」


 健達の方へと走っていくマリアに手を振るエレン。輝はどうするか迷っている。


「風紀副委員長さん、行ってきたら?」


 少しビクッとしながらも、エレンに頷き、輝は追いかけるかのようにマリア達の元へ走った。



♦︎



「先生! 早く真麻を見て!」


「え? なになになに…まあ、大変。」


 保健室の先生だろうか…医師服を着た女性が、慌てて準備を始める。


「どれどれ…これはヒドイわね…茉莉花ちゃん、包帯と消毒を。」


「はい!」


 別人のように少し口調が変わっている茉莉花。よっぽど真麻を助けたいのだろう…


「大樹! 包帯取って!」


「は、はい!」


 大樹は焦りがちで包帯をゴソゴソと探す。


「はい、先生!」


 茉莉花は、大樹が持っていた包帯を取り、消毒と共に保健室の先生に渡す。


「ありがとう。あら…風紀委員長さん。珍しいわねぇ。」


 マリアに気づいた保健室の先生。


「オホホ、ご無沙汰してますよ……」


「相変わらずねぇ。」


 先生はクスクスと笑う。


「健君…俺達は外で待っとこうか。」


 健は小さく頷いた。


「あ、マリアさん。僕も外で待ってきますので…」


 輝はマリアにグーサインをした。マリアはオホホと笑った。



♢♦︎♢♦︎♢



「お、ここだな。」


 そこは上から下までしっかり伸びている、謎のモンスター。何かあるに違いないと言われ来てみたはいいものの…手がかりになるものはなにもない。


「いや、三階に謎があるんとちゃうか?」


 活躍はボソッと呟く。也公はポンと手を叩いた。


「そうだな…だが、時間がない。後十分だ。また次の夜にしよう。」


 活躍は頷いた。と、白十が小さな声で何か喋り始める。


「あの…ありがとうございました…もしよろしければ、今夜も…」


「もちろん! 向かいに行ったるから、待っといてや。」


 白十はビビることなく頷いた。


ピンポンパンポーンと、集合の放送が流れた…



【次回予告】

 生徒会長おおお! 大丈夫なのを祈るぜ。それにしても…地下三階気になるよな。楽しみにしといてくれよな!

 さて次回予告! 教頭と真麻の付き添い。次回もお楽しみに!

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