第5話 独特な人々
今回も何人か出ますよ〜!できるだけ長く…長く…
【前回のあらすじ】
斎藤 豪貴、千里 三咲、西条 水面、弥埼 幸、春夏秋冬 活躍、荒粉 争汰が新たに登場した!以上!
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一行は、雑談をしながら昼食を取り始めた。やはり昼食は洋食だろうか?ここの食堂にはなんでもあるので、基本的食べたいものを食べれる。
「なあ健、この後どうする?」
青砥は健に、昼食後どうするか問う。健は、睡眠を取った方がいいんじゃないか、と答える。
「そうだな、今夜に備えるか。」
青砥は賛成し、頷いた。
「凪ちゃんは、どうする?」
別の席で、似たような質問をする心愛。
「そうね、軽く動いてから睡眠を取ろうかしら。どう?」
凪の提案に、心愛は意義なしで頷く。
「シン、どうするの?」
またもや別の席から、似たような質問をする声。
「そうだね…とりあえず、動いてから睡眠を取ろうかな。夜に備えないと…」
ミカは頷き、賛成した。
「ほな、わいはどうするかな。」
またまた別の席で、活躍が呟く。
「とりあえず、睡眠取るとしましょか。」
自分で納得し、食べ物を食べ始めた。
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そこは生徒会室…生徒会長の真麻と、もう一人の男がいた。
もう一人の男の名は、副生徒会長であり、書紀でもある磯貝 大樹。彼は入学式の時、とある用事で出席していなかった。
大樹は、三咲に協力を獲、様々な本や資料を読んで、モンスターデータをメモしている。
「ふぅ…会長、だいたいメモしたよ。」
大樹は息を吐き、真麻に報告する。
「ありがとうございます。あ、そうだ。あの子、見に行ってみたらどうですか?」
あの子…第三者からしたらわからないであろう。しかし、大樹は話を聞いていた。そう…健のことを。
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「ハックション!」
複数人部屋へ青砥と向かっていた健、くしゃみをした。
「どうした?風邪でもひいたか?」
笑いながら言う青砥。
「噂されてんのかな…まあいいや。行こう。」
少し辛い顔をした健と、まだ笑っている青砥は再び向かっていった。
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自分達の複数人部屋へ着いた、健と青砥。それぞれベッドにダイブする。ベッドは二段ベッドで、健が下で青砥が上になった。
自然と、二人の目が閉じていく。
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そこは地下室…学園に地下室があることを知っているのはごく僅か。そこに、一人の少女…いや、一人の男が訪れた。
「ここかな〜?」
鍵で閉じられた、地下室への扉。男は銃を構え、扉に向かって弾を撃つ。
「ちょっとやり過ぎたかな〜…まあいっか。殺せばいいし。」
少し強い言葉を言うこの人物の名は、アンドレイ アリーフ。編入生である。
気に入った人間には優しいが、それ以外は容赦無く、クラスメイトすら殺害する…今の二年生三年生でも、殺害された者もいる。
アリーフは、何を考えているのだろうか…地下室には、いったい何が…
「ここって、BF…何階まであるんだっけ〜…あ、三階か〜。」
独り言を言うアリーフ。だが、なぜこんなに知り尽くしているのか…知るものはいないのだろうか…
何を企んでいるのだろう…
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あれから時間が経ち、夕ご飯の時間となった。児童は食堂へと集まり始める。
「やあ。えっと…健君かな?」
青砥、心愛、凪と夕食を食べていた健に、誰かが声をかける。
「僕の名前は磯貝 大樹。副生徒会長で、書記を担当しているよ。」
その言葉に、四人は大樹の顔を見る。
「でも、入学式の時…」
「うん、ちょっと用事があって出席できなかったんだよ。よろしくね。」
手を差し出す大樹に応え、健も手を差し出す。大樹は強く握りしめる。
「今日同行させてもらうよ。でも、この先も同行すると思うけどね。」
その言葉に、健達は喜ぶ。副生徒会長…絶対に強いと思っているからだ。
「じゃあね。」
大樹は健達に手を振り、食堂から出て行った。健達はまた、雑談しながら食事を取る。
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シャワーを浴び、準備を整えた健達。後は時間を待つだけ。それぞれ飲料水と、食料があるか確認し直す。時間が来ると、部屋に入れなくなってしまうからだ。
『残り三分です。皆さんは部屋の前で待機していてください。』
健達は放送に従い、部屋の外へと出た。
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九時を過ぎ、モンスター達が湧き始めた。しかし、どこからか銃撃音と…狂ったように笑う声がする。
「キャハハハハ! シネシネシネ!」
男かと思いきや、女の人。
「狂未ちゃん…」
角で隠れて見ていた女児が、その狂った女児を心配する。その狂った女児の名前は、久留 狂未。普段は無口で大人しいが、武器を持つと狂ったように喋る。
「あの子、何組の子?」
大樹は、健達に問う。が、わからないため首を傾げる。
一通り清掃した狂未の様子を見、大樹は角で見ていた女児に問う。
「私達はC組です。狂未ちゃん…武器を持つとあんな感じになっちゃうんです…」
変わった子だなと、皆は思う。
「あ、あれって…」
女児は、廊下の奥に歩いていた一人の男を指す。
「北島 漣君です。性格は気分屋で、いつもはテンション高めで軽いキチガイです。非常時は仲間思いで、しっかり守ってくれて…狂未ちゃんから好かれてるんですよ。」
ほお、恋の予感。と、凪は思った。
「彼は何組だ?」
青砥は女児に問う。
「E組です。仲間を失って、内心少し落ち込んでるんですよ。いつもはテンション高いんですけど…」
その言葉に、健は眉を曲げる。
「じゃあ、私達はこれで失礼しますね。」
女児は狂未を引っ張り、廊下の奥へと同行していた人達と向かっていった。
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「逸れちゃったにゃー…」
猫のような口調の女児、猫間 千香は座り込む。
「あ、そこのお兄さん。一緒に同行しようにゃー。」
前を通った男児に、声をかける千香。
「ああ…いいだろう。」
「ありがとにゃー! お兄さん、名前は?」
千香は礼を言い、猫のような口にして名前を聞く。
「影山 ハイド、二年だ…君は?」
「私の名前は猫間 千香にゃー! A組だにゃ! よろしくにゃー。」
ハイドは、少し顔を赤らめながらも手を差し出す。
「言っておくが、自分の身は自分で守ること。いいな?」
「にゃー!」
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「見つけたよ、健君!」
突如健の前に現れた男。
「あ、俺の名前は滝 竜司だ! フレンドリー主義なんで、よろしく頼むな!」
なんだか面白そうな人。と、心愛は思った。
「ってことで同行させてもらうぜ!」
「はぁあああ?!」
「え? ダメか?」
健、好かれるな…羨ましい。と、青砥は妬む。何があったのだろうか…
まあ、心強いということで竜司も同行することになった。
「しっかり守ってやるからな!」
竜司は自分の胸をポンッと叩いた。大樹は呆れる。
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場所は変わり二階。
三年生の春夏秋冬 活躍は、とある先生と同行していた。
「弾道先生、おおきにな。」
「気にするなって。俺も暇だったんだからさ。ほら、モンスターのお出ましだぞ?」
その言葉に、活躍は銃を構える。
「わいのDead Shooterをなめんといてや!」
Dead Shooterは、1マガジン300発、高威力、1秒に10発の高連射を兼ね備えた軽機関銃である。
マガジンの弾数故に1丁3kgあり、その威力や連射力のせいで反動がかなり強い。その為、使う者は全くいなかった。
この武器を、活躍は使いこなす。
「はっ、俺の漆刻銃も舐めんなよ!」
弾道 也公も叫ぶ。 漆刻銃は、威力魔改造六連発リボルバーで四丁である。腰回りに前、後ろニ丁ずつある。
「「蹴散らしてやる!」」
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「編入生ねぇ…」
そこは地下室に続く階段前。一人の女と、一人の男がいた。
「自己紹介するわ。初めまして。天野 覚よ。特技は剣道と居合、趣味はないわ。
自己紹介するにしても、何にしても、まず生き残ることを考えるわよ。じゃあ、よろしく。」
覚は日本刀を構える。
日本刀は当てる角度や力が悪いと曲がりやすい。骨も切れるそうだ。
なので、覚は攻撃を受け流し、相手の大動脈や骨の隙間を探し、そこから突きや斬撃を繰り出しての失血死などを狙うスタイルである。
剣道と居合三段だが、実際の腕前は大人顔負けで非情に強いが、達人ではない
。
できるだけ刃をいたわるのがコツらしい。変えの刃が必需品。
サブウェポンとしてグロック17を装備している。口径9ミリメートルで、弾倉十七発。最大装填数十八。
牽制や遠距離の相手に使う。覚の命中精度はそれなりである。
「へぇ…近接武器ですか〜…因みにこの武器〜、M24ボルトアクション式狙撃銃〜。油断したら……死ぬよ?」
そう、相手はアンドレイ アリーフ。覚と戦闘することになってしまったのであった…
【次回予告】
なーんかゴッチャゴチャだな…作者もっとちゃんとせい!
近接武器?ああ、絶対強そうだよな…アンドレイ アリーフも友情出演だ!さて次回予告!
覚 対 アリーフ、地下室の謎!次回もお楽しみに!