表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カオスな学園に来ちゃいました  作者: 狼天狗
第1章 学園にて
3/47

第3話 二日目の朝

 キャラクターを考えてくださった方、ありがとうございました!募集は活動報告、もしくはメッセージにてとなっています。

 今回は三人登場でーす。

【前回のあらすじ】

 二つの死体を目にした健達。そこで、新たに二人と同行することに!


♢♦︎♢♦︎♢


 翌日になったのだろうか…時計を見る健。こんな夜…早く終われと念じる。


「そういや、ここってモンスター湧くんでしたっけ?」


 シンが、思い出したかのように茉莉花に問いてみる。健と青砥も思い出したかのように茉莉花を見る。


「…ああ、湧かなかった…何者かによる仕業だろうと考えられている。最初は普通に戦闘を学ぶ学園だったらしい…だがとある入学式、そいつは現れた…夜にモンスターが湧くのでと当たり前のように言っていたが、当たり前じゃないんだ…詳しくは教頭に聞いてくれ。」


 茉莉花はふぅとため息をついて、銃を構え直す。シンは頷いた。


「モンスター来たわよ。」


 凪が銃を持っていた反対側の手を挙げ、合図する。それに対応し、皆は構える。


「グギャアアア!」


「なんだこいつ!」


 そのモンスターは今までのモンスター達と明らかに違い、蜘蛛のように三頭身で、真ん中に四つの手が生えていて、二本足がある。目は八つあり、とても気持ち悪い。


「今までの奴とは格が違う!引き締めていけ!いいな!?」


『はい!』


 皆は茉莉花の指図に答え、それぞれの銃で弾を撃つ。


 だがしかし、モンスターは何もなかったかのように近づいてくる。


「まずい…避けろ!」


「しまっ…」


 避けそびれてしまった健…だが…


「グギアァアアア!!」


 モンスターは叫び、そこに倒れた。背後を見ると、ガトリングを持った一年生らしい人物が立っていた。


「はぁ…平和に行きたいのにね。」


 ため息をつき、そう呟く。


「君、名前は?」


 健がその人物に名前を聞く。その者はハッとし、口を開く。


「僕の名前は野原のはら 平和へいわ。この携帯式回転式機関砲、いわゆるガトリングを使うよ。」


 平和はガトリングを見せ、そう言った。





 それぞれが自己紹介をした後で、なぜ平和が一人だったのか問う。


 平和は、仲間と逸れて別行動をしていたらしい。

 よく生きてたなと、茉莉花が褒める。確かにそうだ、一年生が一人で今までモンスターを倒してきていたのだから。


「お前一人じゃ危ない。一緒に行動しよう。」


 茉莉花が提案する。平和は承知し、頷いた。


「しっかし、さっきのモンスターを一人で蹴ちらすなんてな…平和、凄いな!」


 青砥が腕を頭の後ろに組んで、平和に言う。平和は少し照れて頷く。


「そういや、何組なんですか?」


 心愛が思い出したかのように問う。


「A組です。皆さんは…」


「俺と健、心愛と凪はB組だ。ミカとシンはE組だ。そういや、茉莉花さんって何組なんですか?」


 青砥が答え、ついでに茉莉花のクラスも聞いてみる。


「ん?ああ、私はC組だ。」


 だが、三年のクラスの人数はごく僅かだ。


「おっと、まだお出ましか?」


 油断した時に、大群はやって来る。健達は銃を構え直し、狙いを定めて撃っていく。



♢♦︎♢♦︎♢



 外が明るくなってきた。もう六時だろうか…健達は廊下の窓側に座って休んでいる。


「流石に眠い…」


 目を擦る青砥。それに吊られるかのように皆も目を擦る。


「睡眠時間って、あるんですか?」


 平和が茉莉花に問う。


「基本的朝の六時以降、夜の九時までなら寝てもいい。まあ、特訓しないのならの話だが…少しやってから寝るってのもありだ。九時以降に複数部屋で寝ると、閉じ込められて最後は…死だ…」


 最後の言葉に体を震わす七人。と、放送が入った。


「皆さん、お疲れ様です。集計をするので、体育館に来れる方は来てください。」


 そう言って、放送が終わった。健達は、体育館へと向かう。



♦︎



「えー、集計が終わりました。一年生、十二人死亡。二年生、二人死亡。三年生、死亡者無し。」


 まさかの十人以上死亡。茉莉花も予想していなかったのか、怒りの表情へと変わる。健達も、信じられない顔をしている。


「以上で集計を終わります。皆さんは食堂にて、朝食を取ってください。その後は各部屋に行き、整えてから教室に向かってください。以上です。」


 生徒、先生達は解散する。健達は、どうするか相談する。


「私は真麻のとこに戻る。今夜は同行できなさそうだ。一応、二年生を手配しておく。」


 茉莉花はそう言って、去っていった。


「私達も行くね。多分他の人達と同行することになると思うから…ありがとう。」


 ミカとシンは健達に礼を言い、その場を去った。


「あ、平和見つけたなう。」


 最後になうを付けるという、特徴的な一年生が割り込んできた。


「えっと、君は?」


「私の名前は雅凰がおう めいなう!このホプラフを使ってるなう〜!」


「HP-RaFね…」


 サブマシンガンのことをホプラフと呼び、なうという口癖の変わった女の子だと健は思った。


「じゃあ、僕達は行くね。」


 平和と冥も、その場を去った。残ったのはB組の四人。


「とりあえず、複数人部屋に戻るか。」


 青砥に三人は賛成する。



♢♦︎♢♦︎♢



 自分達の部屋に着いた四人は、ベッドに寝転がる。少し休んでから食堂に行くのだ。今行っても人が多いと踏んだからだ。


「それにしても、みんな腕前いいね。」


 健はボソッと言う。


「そこまで素人じゃないですからね。」


「俺だって経験はある。」


「私も慣れている方よ。」


 皆自信あるんだなと、健は思った。


「じゃあ、飯食いに行くか!」


 青砥が立ち上がり、部屋を出て行く。それに続くように健達もついていく。



♢♦︎♢♦︎♢



「あ、健君おはよう! 君達もね!」


 いつも明るい生徒会長、真麻に挨拶をされ、健達も挨拶し返す。


「それにしても、かなりの腕前ですね。感心しました!」


 健と青砥は恐れ多いと、頭を下げる。


「ほーらお前ら。早く飯食わねぇと、特訓遅れんぞー!」


 ダンガが健達に呼びかける。返事をし、真麻に別れを言い、食べ物を取りに行った。



♢♦︎♢♦︎♢



 教室に着いた健達。軽く、扉のすぐ近くにいた男児に呼びかける。


「すいませんすいません!」


 ただ呼んだだけなのに謝るその男児。健は、何もしてないだろと謝るのを止めさす。


「ぼ、僕の名前は楠絡なんらく 白十しらとです…よ、宜しくお願いします…」


 この子は怖がりで、コミュ症なんだと、心愛は思った。


「ぶ、武器はセクトを使います…」


「なに?!SECT?!」


「ひいいい!」


 青砥が大声を出してしまったので、白十は怖がる。


「ああ…すまん…大丈夫だ、落ち着け。」


「青砥、SECTって?」


 凪が疑問に思い、尋ねる。


 SECTとは、Shot gun of ExeCuTion[死刑執行人の散弾銃]の略。装弾数十発で威力が桁外れなレバーアクション式散弾銃と知られている。


 青砥は、白十は強いと心から思った。


「授業始めるよー。みんな席について〜!」




【次回予告】

 新しく三人に会ったな。あ、ちょっと短かった!作者も忙しいんだよ…ただの言い訳!すまん!

 さて、次回予告!新たな人々!次回もお楽しみにな!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ