第3話 進めない先 失踪校長
次回辺りから大きく進歩するかと。
【前回のあらすじ】
健達は地下三階へと足を踏み入れた。一方で、謎の軍人が現れた。以上!
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「くそっ、進めないだと…」
少し進んだ後、道が封鎖されていた。茉莉花は残念な気持ちになる。
「ここまで来たのに進めないなんて…」
大樹も悔しがる。亜神は溜息を吐いた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
健達の背後で荒い息が聞こえる。振り向くと、そこには覚が立っていた。怪我はないようだ。
「良かった、覚さんが無事で何よりです。」
健は安心する。青砥も同じく安心する。
「でも覚。残念なことに道が塞がれてる。これじゃ進めない。爆のダイナマイトでもダメだろ?」
「ああ…厳しいな…」
爆は眉を潜める。
「ん? 静かに…」
茉莉花が人差し指を立てて合図する。皆は瞬時に静かになった。
茉莉花は通信機を取り出して、状況を確認する。
だが、深すぎる所為か真麻に連絡が繋がらない。
「真麻はどこに…」
茉莉花は仕方なく、地下一階と地下二階に知っている者がいるか確かめる。
「あ、豪貴が地下二階にいるな。」
豪貴、健と青砥が大分前にあったことがある人物だ。
「がっはっは、茉莉花どうかしたか?」
相変わらず番長のように笑う豪貴。茉莉花は口を開け始める。
「豪貴、お前は一人か?」
「ん? 一年生の昼夜と一緒だぞ。」
朝 昼夜。一年D組の生徒だ。
「そうか。昼夜、通信機は持ってるか?」
「持ってる。」
「なら、真麻と繋いでくれ。」
昼夜は言われた通りに真麻に通信し始める。だが、数分経っても繋がらない。それもそのはず。真麻は三階にいるのだから。
「くそっ、なら一階にいる連中は…」
「ん? 一階で異様な影が…」
豪貴が何かを感じ取った。
「とりあえず茉莉花。地下二階と地下一階を結ぶ階段のところに来てくれ。待ってるぞ。」
「え、あ、おい!」
通信が切断された。茉莉花は溜息を吐いて決めた。地下二階に向かうことを。
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数時間後、やや時間が掛かってしまったが待ち合わせの場所に着いた。そして、豪貴達と合流する。
「急いで一階へ行くぞ。」
茉莉花の合図に上へと登っていく。
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数分経って一階へと戻ってきた。茉莉花は通信機に目を向ける。真麻の居場所が映し出された。
「地下三階の廊下…西棟か。」
とその時、反対側から人の声がした。
「心愛、凪、愛!」
「なんだか久しぶりですね。」
「私は初めてですが…」
心愛と凪は一年B組。愛はD組だ。それにしても、三人はずっと一階にいたのだろうか?
「私達はさっきまで二階にいたわ。一階から不吉な予感がしてね。」
凪の言葉に豪貴は、耳を傾ける。
「?! 静かに!」
声を殺して昼夜が言う。皆は一斉に黙った。
どこからか足音が聞こえる。愛は体を震わす。だんだんこちらへ近づいているのか?
茉莉花は気持ちを抑えきれず、飛び出してしまった。
そこに立っていた人物は、血の付いたナイフを片手に持っていた。健は唾を飲み込む。
見た感じ軍人。一体どうしたというのだろうか。
軍人は無言で茉莉花を刺してくる。だが、素早く避ける。
「皆、頭を下げろ!」
爆が叫び、言われた通りにする。茉莉花は素早く下がる。そう、爆は軍人の足元に爆弾を転がしたのだ。
「ぐはぁ!」
軍人の体から血を発し、息を途絶えてしまった。念の為に大樹は脈を触る。
「……」
大樹は無言で首を振った。死んでしまったと皆は思った。
それにしても、なぜあんな行動をしたのだろうか?
「そういえば、今何時だ?」
豪貴が皆に聞く。口を開いたのは心愛。
「六時を回ってますね…」
一同は驚く。放送も流れないし、モンスターもそこらにいたまま。もしやと思い、健は校長室へと走る。大樹は焦って健の跡を追う。
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「校長!」
健は必死に校長室の扉を叩くが、応答なし。大樹は頭を抱える。
「あれ、健君?」
声の主はエレン。見回っていたのだろうか。
「エレン先生、校長は?」
「さあ…私は知らないよ。」
エレンは申し訳なさそうに言う。
「そうだ、あの人なら…」
健は何か思いついたのか、再び廊下を走り出す。大樹はすかざす追いかける。
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「千里先生…どこだ?」
健は思い出す。あの名簿表を。確かウサギのぬいぐるみが置いてあったりしたはずだと。
「大樹さん、物置部屋ってどこですか?」
「え、外だよ。」
「案内してください!」
健は大樹の腕を掴んで、昇降口へと引っ張っていく。大樹は体制を直して案内し始める。
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「勘的中。」
健の勘は見事に当たった。物置部屋の前にウサギのぬいぐるみが置いてあったからだ。
「千里先生!」
そこにいた人物は、三咲であろう。振り向く前に何かを書いている。
「『校長ならバスに乗ってった。』バスって…俺が学園に来た時に乗ってたあのバスか!」
健は舌打ちする。やられたからだ。
「『まだ諦めるのは早いよ♪』え?」
三咲はそう書いて見せ、先ほどまでしていた作業を始めてしまった。
【次回予告】
みんなはあのバス覚えてるか? いや〜懐かしい。何話か前だもんね。
次回予告、軍との出会い。外の世界へいざ!




