表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カオスな学園に来ちゃいました  作者: 狼天狗
第1章 学園にて
1/47

第1話 入学

学園系の話を投稿したいということで…よろしくお願いします。

 この話はとある学園の話…

その学園は普通の学園とは違い、戦いというものを学ぶ学園。

毎日、戦闘ばかり…

 ほとんどの者は、自ら望んで入学。

だが、たまになぜか入ってしまったということもあるそうだ…



♢♦︎♢♦︎♢



「忘れ物、ない?」


「うん、大丈夫。」


 とある家庭…息子とその母親が、忘れ物がないか確認している。

 彼の名前は白山しらやま たける。言葉遣いは丁寧で、皆から好かれていた。

 健は今から、新たな学園へと入学する…はずだった…

 まさか思っていなかったことが起こるとは…



♢♦︎♢♦︎♢



 バスに乗り込んだ健。母親に見送られ、学園へと向かう。

 だが、このバス…運転手しかいないという、大変奇妙であった。

 健は辺りを見渡す。やはり運転手と健一人…

健はだんだん焦り始める。思っていたルートと全く違う道を通っている。それに、見たことのない景色…

 他に車は走っておらず、唯の一本道。健の身体は震え始める。

 突然、視界が真っ白になる…



♦︎



 気付いたら、健は森の中にいた。鞄を背負ったまま、突っ立っていた。

 健はハッとし、辺りを見渡す。後ろを見てみると、遠くの方に建物が見えていた。

 かなり遠そうか…しかし、建物も大きそうだ。


 健はその建物目指して歩き始める。



♦︎



 建物の前に着いた健。建物を見上げてみる。

かなり大きく、奥にも続いてそうなほど大きそうな建物だった。


「貴方は新入生ですかね。」


 門の前で立っていた女性が健に話しかける。とても偉そうな人である。


「貴方のクラスはあっちの看板に書いてますから、確認お願いしますね。」


 敬語で丁寧な言葉遣い。健は尊敬した。


「ほら、早く行かないと遅刻になっちゃいますよ。ささっ。」


 見とれていた健の背中を、女性は押す。そして健は我に戻る。


 先程女性が言っていた看板に目をやる。健はB組。一学年五クラスある。



♦︎



 健は学園内に入り、靴を脱ぐ。中は清潔で、綺麗である。


 健は学内地図に目をやる。


 広い…


 玄関の下駄箱の数はそんなに多くないが、なんせ複数人部屋があったのだ。

 そう、学内で暮らす。シャワールームは一応ある。玄関を真っ直ぐ行くと教室がそれぞれある。

 玄関から右、左側に複数人部屋がある感じとなっている。


「あれ〜?会長どこ行ったんだろう…あ、君新入生かな?」


 前から歩いてきた女性に声をかけられる健。どうやら会長を探しているようだ。

 健は質問に頷き、どうすればいいか問う。


「B組だから…複数人部屋に行けばいいよ。えーっと…ここだね。」


 さっきまで見ていた地図に、女性は複数人部屋を指す。

 健はお礼を言い、女性を見送る。



♢♦︎♢♦︎♢



 部屋に着いた健は、軽くノックをしてから部屋へ入る。

 誰もいなかった。もう行ったのだろうか?


「これは…」


 健は壁に掛けてあったライフルを手に取る。


「まさか…ライフルなのか?」


 健は軽く構えて見せ、撃つ振りをする。そして、何かが過る。


 まさか…戦闘学園…


 戦闘学園とは、そのまま、戦闘を習う学園だが…少しカオス。


生きるか死ぬか…


これがいつも隣り合わせ。


毎日夜にはモンスターが出現する。殺されたらそこで人生終了だ。

 昼間は特訓。上手くいかなくても指導者は何も言わない。自分の命なんぞ、自分で守れということだ。

 しかし、なぜ健は戦闘学園に…


健はまた、とあることが頭を過る。


 たまになぜかバスに乗ったものが連れて行かれると…

 だが、その運転手に会えば、現実世界に戻ることができるが、戦闘学園を卒業するまでは自由にはできない。


 しかし、健はガッカリするところが好奇心に満ち溢れていた。


 いつか、銃を使ってみたかったと…


 ピンポンパンポーンと、放送が鳴る。


『体育館に集合していない生徒は、集合してください。入学式を始めます。』


ああ、ついに入学するんだなと健はウズウズする。



♢♦︎♢♦︎♢



「体育館はここか…」


 中は広く、数百人の生徒と先生らしき人物が数名いた。


「あの人って…」


 右前あたりに座っていた女性。健が門の前であった人だった。

 その隣には、健に複数人部屋を教えてくれた女性が座っていた。

 その隣にもまた一名。そんなに背は高くなさそうだった。


「皆様、お静かに。」


 一人の男性がマイクで話し、要求する。先生が誰かだろう。

 健は急いで席に座る。


「ありがとうございます。それでは、戦闘学園、入学式を開始します。」


 先輩達と先生達が校歌のようなものを歌い始める。健は染み染みと聞く。


 歌い終わり、静かになる。


「生徒会長、挨拶。」


 健はこの時やっとわかった。そう、門の前にいた女性は…


生徒会長だったと。


「ようこそ、戦闘学園へ。生徒会長の麻美あさみ 真麻まおです。皆さん、頑張りましょう!」


 一斉に拍手が起こる。生徒会長、大人気なのだろうか。

 生徒会長は礼をし、元の席に戻る。


「えー、続きまして校長からこの学園について、話してもらいます。」


 校長だから、お年寄りの人かと思うが、とても若い男の人だった。


「ようこそ、戦闘学園へ。校長の、高山たかやま さとしです。スナイパー暦、十年以上といったところでしょうか。」


 その言葉に一年がざわつき始める。


「お静かに…とりあえず、この学園について話します。


この学園は、共同生活です。


夜の九時から翌朝の六時まで、モンスターが湧きます。


日中は特訓です。殺されないよう、磨き上げてください。


食事は食堂にて、持って行ってもらっても構いません。


この後五時まで特訓し、シャワーなど浴び、夜に備えてください。以上です。」


 校長は礼をし、元の席に戻る。


「これにて、入学式を終わります。


続いて始業式へと移ります。」


 一部の先生達が一年のそれぞれのクラスの前に立っていく。


「B組、エレン先生。」


 金髪で長髪の女性先生である。とても運動神経が良さそうだ。


「一通り先生を紹介致しましたので、それぞれの教室に行き、先生の指示に従ってください。


これにて終わります。」


 一同は立ち、礼をしてそれぞれの教室へと向かっていく。



♢♦︎♢♦︎♢



「はい、というわけで今日からB組の担任、エレンです!あ、日本語は喋れるからね。安心してね。」


 指でピースをし、笑うエレン。生徒も少し笑いに吊られる。


「私は一応、運動神経はいい方です。ライフルとか普通に使えるから。」


 やはりエレンは運動神経が良かった。


 健の席は窓側の一番後ろ。よくある席だ。健自体は目が良かったので、然程困ない。

 二十人クラス…縦五人横四人だ。少ない。


「さてと…みんな、ライフルは持ってきましたか?複数人部屋に掛けてあったと思います。」


 やはりそれを使うのかと好奇心が湧く健。いよいよ特訓が始まる…

 


【次回予告】

遂に特訓!そして初めての夜!初日から殺られるなんてごめんだ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ