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何百回目の青春は  作者: むら殿
2/3

白い

目を覚ますと真っ白な真四角の部屋にいた。

「死んだのか…?僕は…ほんとに…?」

『死んだよ!!!!!!』

声も出ないほどの衝撃。誰かいたのか。

後ろを振り返ると純が欲しかったウサギが。しかも巨大化して座っている。

「こんにちは、私はデカウサギ。君の死後の世界のサポートをするために存在する」

死後の世界だと…?

いろいろ何言ってるかわからない。

沈黙が続く。


デカウサギは続けて言った。

「君は死んだよ。そして僕は何でも願いを叶えられるウサギさ。過去に行って友達と会いたい、未来に行って経済状況を拝見したい!などなどの沢山の願いを叶えられる!」


願いか。いや、このウサギはいろいろ話しすぎだ。頭が追いつかない。

「待て、デカウサ。お前は話しすぎだ。ひとまず…落ち着くために自己紹介をしよう。」


謎の自己紹介タイムだ。お見合いかよってな笑

「え、えっと、さっき多分爆発で死にました。柴田隆介です。16歳です。好きな食べ物は………たい焼きかなぁ…」

デカウサギはニコニコしながら

「私はデカウサギです!何歳かは忘れました!てへぺろりん!!!私もたい焼き好きだけど、一番好きなのは豚汁かな!」


まさかの豚汁。恐ろしい。ウサギが豚を。


「えっと、さっき何でも願いを叶えられるっていったよな?それ、詳しくお願い。」

デカウサはニンマリした。


「この空間は死の世界です!僕は願いをなんでも何個でも叶えられます。しかも生身の自分の体で、過去未来現在、どこでもいける。

しかし、どの過去、未来、現在かはランダムで決まる。どういうことかって?君は異世界とかは信じるかい?パラレルワールド的なものを。そう、現在は現在だとしても例えば君が失った友達も別な空間の現在に行ったとすれば君の友達はまだ生きている。ここまでは、わかるかな?」

難しい。異世界って、本当にあるのか…

「難しいな。なんとなくわかったがな。」


「なら、説明を続けるよ?君が過去に言ったとする。だがルールがある。

過去未来現在どこに行ったにせよ。この白い部屋に戻らなければならない。そのために、

自分が死ぬか、誰かを殺すか。いいね?

誰かを殺す選択肢を選ぶと、まぁ、何かに支障をきたすかもしれないが可能性は少ないので安心したまえ。」

「自分が死ぬ場合は?」

「デメリットもメリットもなくここに戻ってこられる。ただ、ずっと自分が死ぬ場合を選ぶと、君は多分耐えれなくなるだろうね。

死ぬのは辛いからね。」


元の世界に戻って、あいつらに会いたい。

ただ、死ぬか殺すか。

僕は黙った。しばらく黙っていた。

デカウサは、ニヤニヤとしていた。

デカウサは2メートルぐらいあるつもり

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