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第一幕

お久しぶりです。

初めて青春系のものを書いてます笑

とにかく、僕が高校時代に感じた、根暗な雰囲気をどうにかこうにか作品にしていこうと思っています。

そして初シリーズもの!!

打ち切りにならないように頑張ります笑

 3月の上旬、外はまだ肌寒い。三年間使い続けた、紺色の無地のセーター。もう、袖には親指が通るほどの穴が空いている。これから、一人の少女が一世一代のステージに立つ。ステージの上に立っているのは彼女一人きりだ。しかし、彼女があのステージに立つために何人もの人が苦労と努力を惜しまなかったのだろうか。彼女は言っていた。

「私はギターを持って弾いて歌うことしか、出来ない。でも、ステージの上に立った途端たくさんの人に持ち上げられているように感じるの。神輿に担がれているような。初めは緊張とかプレッシャーで押しつぶされてたけど、今は違うの。私がやらなきゃ、いけないんだって気づいたんだよね。組み体操のピラミッドで最後に一番上に乗るような、みんなが作ってくれた、そんな素敵な舞台を私が責任を持って完成させなきゃいけないんだって。だって、私が出来るのってそれだけだから。だから、ステージの上は孤独も何もない。むしろ、支えてくれたみんなの気持ちで一杯に詰まってるんだ。」

 彼女は強い。いや、強くなったんだと思う。だから、僕も本気になれたのかな。そうこうしているうちに彼女がステージに出てきてギターのチューニングを始めた。君も準備した方がいいよ。え、何の準備だって。知らないのかい、彼女の歌は人の心を揺さぶるんだぜ。度肝抜かれるからな。さあ、ライブが始まる。モッシュをしているうちにまた会うかもね。それでは彼女のライブを楽しんでいってくれよ。


 僕が高校に入学して一か月。まだ五月だというのにすでにブレザーが暑苦しく感じる。そろそろ春が終わってしまう。額に少しの汗を掻きながら、自分の席に着席する。イヤホンには全く流行らない変拍子のインディーUKバンドの10年前の音源。これがまた良いんだわ。そして、チャイムが鳴る。今日の一限は数Ⅰ。あの先生はなんかのドラマに出てた俳優に似ているらしく、女子生徒から恐ろしく人気がある。

しかし、宿題を多く出すのは勘弁願いたい。


 数Ⅰの時間にずっと考えていたのは、僕のこの冴えない毎日のこと。つまらない人間だなと思ってしまう。俳優や映画スターにもなれない。このままだと、本当になにも出来ないまま死んでしまいそうだ。何が出来るのか、何をしてきたのか。考えていくにつれて何もないことを思い知ってしまう。嗚呼、黒板に黄色い文字が増えた。先生は展開の公式について説明している。どうやら、ここがテストに出るらしい。

 

 時間切れと言わんばかりのタイミングで、チャイムが鳴る。数Ⅰの先生は宿題の範囲を説明して教室を去って行った。そして、生徒達は男子は柔道着、女子は体育着を持って更衣室にそれぞれ向かう。頭を働かす前に、体を動かせ。柔道の師範の口癖だ。

「おい、カイ!早く行こうぜ。のろのろしてると、遅れるぞ。」

ユウジが声をかけてきた。こんな、僕にだって友達はいる。数はそんなに多くはないけども。

「あれだな、谷津先生も考えて欲しいよな。俺ら次の授業は体育だっていうのにこんなギリギリまで授業続けられても困るよな、全く。おい、何ボーっとしてんだ。ほら、さっさといくー。頭動かすより、体動かさないと師範に怒られるぞ。」

そういうユウジに引っ張られて、僕らは更衣室に足早に向かって行った。


気温はどんどん上がってきて額から鼻に向かって一筋の汗が垂れた。

 


いかがだったでしょうか?

私は疲れました笑

カイ君とユウジ君という二人のメインキャラが登場しました。今後彼らがどうなるのか注目ですね笑

まだまだプロローグみたいなものなんでね、物語がどうなるか分からないと思いますが、続きを楽しみにしていただければなということですね!

それでは今回はこの辺で失礼いたします。

次回もお楽しみに!!

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