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45 DQN名『鳳雛』

あのおっさんの名前は、丹羽長秀というらしい。

大殿の幼馴染で、尾張の重臣で、桶狭間の前から大殿の腹心。という、設定フルコンボな人だった。ウチの殿より上。大殿が総理大臣で、ウチの殿がボディーガードなら、この人は大蔵大臣。もう比較対象の段階で間違っているじゃないか。戦国風に考えよう、ウチの殿が将軍なら、この人は総司令官。やっぱ比べるのはやめよう。


まあ、そんな大物が付いたせいで、オレの仕事は一気に楽に…ならなかった。


まず、丹羽長秀さん。そもそも、ちょっと前に若狭に領土をもらったばっかり。そこの統治があるのに、こっちの問題丸投げされて、笑っていられる超大人物。たぶん、大殿の無理難題を放り投げられまくって、大事なアレが麻痺しているんだろ。

まあ、そんなわけで、丹羽様が直接指揮を執るわけではなく、溝口って人が代わりにやってきた。

のはいいんだけど…



「鳳雛様」


うん、その呼び方やめて。

ホウスウってなんだろうと思っていたけど、岐阜で蒲生賦秀君から聞いた。

よりにもよって、『伏龍鳳雛』のホウスウかよ。孔明と並び評せられるような人にしないでくれ。知力98とかないから!

しかも、じわじわと日野城でもその名前が浸透し始めている。


慶次郎なんぞは『禿鸞トクラン』とか嬉々として言いやがる。

ちなみに、『鸞』は鳳凰の一種で、年を経た鳳凰とも言われている。「年を経た=禿げる」をかけている。うまくねぇよ!!


とはいえ、溝口さん。の参入により、商業路改修は一気に加速し、早々に工事着工となった。

結果、オレの仕事も楽に…やっぱりならないわけだ。


大殿も言っていたけど、丹羽様に命じたのは津島の商人との取りまとめと、商業路の管理。

で、当然その名代としてきている溝口様は、津島の商人との折衝を執り行う。

そして、当たり前だが津島とは物理的に離れている。当然、溝口さんは津島に行く。その代わりに、資材管理をする役目を負ったのが、前田家家臣 三直豊利なのだ。


オレかよ!!


いやいやいや、丹羽様配下の優秀な武将がいるんじゃないんですか?いやいや、なに「鳳雛様なら安心。」って、全然安心できないよ!温かい目で見てないで、冷たくても手を差し伸べてくださいよ!

え?資材管理は日野城流(旧荒子城流)なので、三直殿にも安心。って、あの丹羽のオッサン、最初に日野城の帳面見て「ほほう。良くできていますな。」とか言ったの、このフラグかよ!?



投稿より一ヶ月。ありがとうございます。

活動報告でもあげましたが、毎日更新が難しくなり1~3日周期の更新に変更させてもらいます。

更新を楽しみにしている方、申し訳ありませんがよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >岐阜で蒲生氏郷君から聞いた。 氏郷になってましたよ。 [一言] 面白い!!
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