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魔法少女マリオン  作者: 神嵜煉/アーク師匠
親友との再開編
8/15

魔術の存在意義

彼らが店の占拠を開始する1時間前。


私とかぼちゃは食事に勤しんでいる。食事と雑談で時間は過ぎていく。故郷の友人達が今どうしているのとか、故郷で起きたこととか、様々なことを聞いた。その性で余計に故郷の世界に行きたいという気持ちが強くなる。だが、これは親の了解を得ない限りは叶わない夢に近い。何故なら、親達が凄く頑固だからだ。しかし、この原因を作ったのもマリオン自身であるのだが、彼女はそのことに気づいていない。


私とかぼちゃがのんびりと食事をしていると1つのニュースが流れる。


『臨時ニュースを申し上げます。本日午前9時30分頃、市内ショップディートリントに拳銃を所持した4人の男が押し入り合計数百万円相当の宝石類を多数盗み逃走しました。今だ、犯人の行方は不明とのことで警察はまだ近くにいる可能性もあると判断し、近隣住民に余り家から出たいように

と声を呼び掛けています。以上、臨時ニュースでした。』


「あんた、平和平和って言っても、こういうことは起きてるじゃん。」


「此処は平和過ぎるからね。犯罪が起きるのは仕方ないことだと思うけど。」


「はぁ…呑気なことを言って…私達も襲われるかもしれないのよ。」


「そんときはどうにかするでしょ。」


私は呑気にパフェを食べながら、適当に答えていく。かぼちゃは溜め息を吐きながら、『はいはい』と良いながら頷く。明らかに呆れられているのであるが、私にとっては当たり前の日常であるため何も思わない。


「取り合えず、マリオンは食べ過ぎ。もう、行くわよ。」


「何処に?行くなら、静かな公園が良いな。」


「子供か!子供だけど…」


「行こ行こ。」


「はぁ…」


私達は地下鉄に乗り、私のお気に入りの場所に向かう。それなのに、私はまずかぼちゃに電子マネーマ〇カの使い方を教えた。そして、乗り換えをしながら、4、50分乗って目的地に着く。そこは〇〇公園。春になると桜が綺麗で花見をする人が多いことでそれなりに知られているある種の名所スポット的な場所だ。勿論、今の時期とは全く関係が無いが。それのお陰で今の時期は人が少ない。のんびりと出来る。


「ねえねえ、どうするの?これから」


「うんっと、取り合えず、お母さんに話を聞いて許可出たら、あっちの

世界に戻るかな。かぼちゃもそれまではいるでしょ?」


「良いけど…」


「どうしたの?顔色が悪いけど…」


かぼちゃは少し、言いにくそうな顔をした。こんなに深刻そうな顔は久し振りに見る。


「あのさ、マリオンは魔術についてどう思う?此方の世界に来ると思うの。何で私達の世界にはこんな能力というか、力があるのだろうかってね。魔術って、概念は此方の世界にもあるけど、実際に存在している訳じゃないし。」


「私はね、環境が違うからだと思うの。私達は神を信じる存在でしょ。多分、此方の世界と私達の世界の神の考え方が違ったんじゃないかな。だから、出来上がった世界像も違うのかもしれないよ。私達の世界には、魔物とか危険な存在が沢山居て、此方の世界の猛獣とか言われるライオンとかとはレベルが違うもん。危険度って、言えば良いのかな。私達の世界には魔物とかが直ぐ近くに生息してるじゃん。でも、此方の世界では、限られた地域しか危険視される動物は居ないわけ。人が死ぬ確率が全然違う訳じゃない。人が生きていくために必要だと思ったから、魔物とかを倒す魔術が生まれたと私は思うよ。ごめん、長く話して。」


「良いよ。何となくだけど、マリオンの言いたいことも分かるし。なんか、スッキリしたかな。」


「それなら良かったよ。」


私のこの考え方が正しいかは分からない。だけど、生きていくために必要だから魔物はあると私は信じてる。


これが後の戦いに影響を与えるとは私達は知らない。そして、これから巻き込まれていくことにも私達が知るよしもなかった。

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