01-06 学園へ
今回短いです。何時もの1/3位?
昨日投稿する筈だったのですがなかなか時間が取れなくてすみませんでした。
2011/1/9追記:
感嘆符(!?)の後にスペースを入れました。
若干の訂正をしました。
アレイシアが目を覚ました時は既に真夜中の十六刻を回っていた。周りで寝ている人達は未だ誰も起きていない。
起きたばかりで重い体を起こし、アレイシアは自身の体を確認する。黒く飾りの少ないドレスの胸元に空いた穴から覗く、血の付いた白い肌を見た時に自分は不老になったのだと確信した。確かに、剣で貫かれた筈の胸の何処にも穴は見当たらない。不老になれば死ににくくなるとは言っても、心臓に空いた穴を治す程とは流石に驚く。注意すべき点は、不老は決して不死ではないという事である。
不老という事はもうこれ以上身長が伸びないかもしれないという事がどうしても気になったが、取り敢えず今は寝ている人達を起こすのが先だと思い催眠魔法を解いて行く事にした。この催眠魔法は四方に設置されている魔法陣により発動されている物らしく、これを解除すれば皆起きる筈であった。魔法陣を解除する方法として、魔法陣を作る時に込められた魔力より多くの魔力を込めて回路を破壊するという物がある。それをすぐに実行する為にまずは魔法陣を探し始めた。
結局、魔法陣はかなり分かりやすい所に設置されていたため、アレイシアはすぐに四つの魔方陣を解除する事に成功した。それから眠らされていた人達が次々と起き出し、アレイシアは両親による質問攻めを喰らうのであった……
一月九日の夜明け、今日は魔法学園に行く日のため、いつもなら睡眠に入る筈のこの時間にアレイシアは馬車に乗っていた。襲撃の件は、国王から普通に学園の事に関して手紙を持った人が送られてきたため、国王がこの襲撃の直接的に関わっている訳では無いという事が推測出来る。アレイシアを殺したつもりになっている人が国王について何かを言っていたため、国王が計画を立てたのかもしれないと懸念していたアレイシアは何処か安心した様だった。勿論それでも警戒は怠らない。
「父様母様、行ってきますぅぅ……眠い」
「馬車の中で寝て行ってもいいんじゃないかな?」
「ダメ……この馬車の御者も国王から寄こされたとか言うけど怪しい」
「そんな懐疑的になっては……」
過度の警戒で懐疑的になったアレイシアを両親が心配しているが、自分を一度殺されたとなっては仕方ない事だとも言えた。
「ま、とにかく学園でも頑張ってきなさいよ! 行ってらっしゃい!」
「分かった。行ってきます!」
その声を受けて馬車はゆっくりと走り出す。丸一日の道の先、学園ではどの様な事が待っているのかとアレイシアは期待に胸を膨らませていた。
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……次から第二章かもしれない。