01-09 学園へ
一月九日の夜明け頃。この日からアレイシアは魔法学園に向かうため、普段なら柔らかいベッドにダイブしている筈のこの時間に、眠い目を擦りながら馬車に乗り込んでいた。
学園初日の服装という事もあるからか、彼女が現在着ているのは好みに合わせた新品だ。ロングスカートのワンピース、色は全体が黒のシンプルなもので、二日前の事件でボロボロになった服と似た様な造りをしていた。
彼女は馬車に乗ると、トランク二つ分に纏められた荷物を荷台では無く自身の足下に置く。横幅は広く、座席にそのまま寝転がって眠る事も出来そうだ。向かい合って設置された反対側の座席を挟み、中央には魔導書を広げられる程の大きさの机もある。
彼女は幾度と無く座り直しては座り心地を確かめ、なかなか居心地の良さそうな馬車だと思い、両親が立っている方の窓から身を乗り出した。
「父様、母様、そろそろ出発するわね……眠い」
「……馬車の中で寝て行ってもいいんじゃないかな?」
「ダメ……この御者さんも国王から寄こされたって言うけど怪しいわ」
「そんな懐疑的になっては……」
必要以上に警戒するアレイシアを父親が心配しているが、一度死の寸前まで追い詰められたともあれば仕方の無い事だと言えた。
「ま、学園でも頑張ってきなさい。行ってらっしゃい!」
「分かりました、行って来ます!!」
アレイシアのその声を受けて馬車はゆっくりと走り出す。彼女は窓から身を乗り出したまま、両親の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けていた。
その後、クラードを出た辺りで彼女は魔導書と羽根ペンを机の上に広げ、地平線まで続く広大な草原を窓からのんびりと眺める。時折、思い付いた様に羽根ペンを手に取れば、魔導書に術式やアイデアを書き込んで行った。学園に着くまでの間、恐らくずっとそうしているつもりなのだろう。
丸一日の道の先、学園ではどの様な事が待っているのかと、アレイシアは期待に胸を膨らませていた。
……短くてすみませんでしたっ!
これから第二章なので、もっと執筆のペースを上げなければと思います。このままだと
なかなか、元の場所まで追いつけませんからね^^;
次話からは次章に突入です。
アレイシアの魔法魔術学園での生活に乞うご期待!(←また今ひとつ自信の無い言葉を……)
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追記:
実は、予約投稿の日付を間違えて二日も遅れてしまったなど(苦笑
後になって気付いて再設定しました、と言うよりも、今から再設定します。遅れてすみませんでした!