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03-17 御土産お買い物!

 お待たせいたしました!


 少々更新を放置してしまって、本当に申し訳ありません……あ、空き缶を投げないで下さいお願いしますorz


 作者の忙しさが倍増した上に、改定も進めていますので(現状02-01まで)。大目に見てやってくれると幸いです^^;


 ……ですが、お気に入りや評価をいれて下さった方もどうやらいる様でっ!

 総合評価も2,400を超えました!! どうもありがとう御座います!

「いらっしゃーい!」


 店の奥から陽気な男の声が聞こえて来る。

 そこら中に並べられた武器や防具などに視界を遮られ、アレイシアとリセルが立つ場所からその姿を確認する事は出来ない。

 どうやら、それなりの有名店と言った所か。店内の何処を見ても、武器を片手に慎重な防具選びをしている者や、壁に固定された槍を手に取る者などが目に映る。


「これは、きっと正解ね」


「そうだな、品揃えがそこらの店とは桁違いだ」


 店に関する他愛の無い会話をしつつ、両脇に危なっかしい程剣が並べられた通路を抜けると、アレイシアはその先から強い濃厚な魔力を感じ取った。

 空気中に霧散した類の物ではない。魔導具などに込まれた魔力の感触だ。


「……あ、そこにある」


 アレイシアが指差す先には、魔導具と武器の長所を両立させた様々な武器が置かれていた。その中には杖や短剣など、フィアン達が御土産に欲しがっていた物もある。


「どれが良いか?」


「さぁ?」


「貴方も探しなさいよ」


 他人事なリセルの言い様に鋭い言葉を入れ、短剣が置かれた棚を物色する様に見て行くアレイシア。

 と、早速良さそうな物を見つけたのか、彼女は棚の一番上へと手を伸ばす。


「あ、届か……ないっ!!」


 身長が足りずに、彼女の手は宙を切るに留まった。

 そんな微笑ましさを感じさせるアレイシアの行動を見て、リセルは彼女が取ろうとしていたであろう短剣をひょいと手に取りアレイシアに手渡した。


「はい」


「ん……」


 アレイシアは短剣を受け取るも、何処か不満そうな表情をしている。

 それもその筈。彼女が嫌いな事は、自身の身長の低さを自覚させられる事なのだから。


「……セリアが欲しがっていたのは魔力伝導率の高いやつ。一度魔力を流してみるのが早いと思う」


「売り物だぞ?」


 リセルが止めるも間に合わず、極限まで押さえ込んだ魔力をアレイシアは短剣の刃に流し込んだ。

 それを恐々と見守るリセル。彼女がどれ程魔力の制御が出来るのかを殆ど知らないからだ。最悪、魔力割れを短剣の内部で起こして木っ端微塵に吹き飛びました、となる事も全くあり得ない訳では無い。


「……で、どうだ?」


「それなりに良い物ね。柄に流した魔力が先端部で二割程しか失われてない」


「よく分かるなぁ……」


 リセルは密かにホッと胸を撫で下ろす。どうやら彼女は、かなり優れた魔感を持っている様だ。

 アレイシアが言った二割という数字。それが多いのか少ないのかは彼女自身も分からないが、魔力を纏わせる事しか出来ない他の武器に比べたら大分優れているという事だけは分かる。

 すっかりアレイシアの得意技となった風刃でさえ、基本的に魔力を刀の周囲に纏わせて発動するものなのだ。


「えーと……それと、あとそこ……と、一番上の短剣も取って!」


「ちょ、何か自分使われてる気が……」


「大丈夫、気のせいだから」


「いや、これは絶対に気のせいじゃないだろっ!」


 リセルを扱き使うアレイシアは、そんな彼の反応を見て小さく笑い、両手に持たれた合わせて三つの短剣を受け取った。

 ここでアレイシアが選んだ物は、彼女の周囲三百六十度に発生させた魔力波の跳ね返りが比較的少かった物である。跳ね返される魔力が少ないという事は、それだけ魔力伝導率が高いという事だからだ。

 アレイシアはその事をリセルに説明すると————


「何時の間にやったんだ……気が付かなかったぞ?」


「うん。さっき短剣に魔力を流してた時、気付かれない様にやった」


「成る程……」


 リセルは木の壁に寄り掛かり、考え込む様な仕草をする。その隣ではアレイシアが、手に持った短剣を一つずつ魔力を流して細かく分析して行った。

 そして、三本目の短剣をアレイシアが手にした時。彼女は思わず驚きの声を上げる。


「……これ凄い!」


「ん、どうした?」


「素材は何か分からないけど、魔力が殆ど失われずに先端部まで届いてる!」


 アレイシアが言うのは、刃渡り一・三テルム(三十センチメートル)程度の片刃の短剣だ。

 刃の部分は全体的に青みがかっており、その素材が何なのか全く見当がつかない。


「これで先ずは決まり。次は杖だけど……」


「ここにある」


 リセルは両手を後ろに回すと、まるで手品をするかの様に数本の杖を取りだした。

 木で出来ている物や、金属で出来ている物など。杖と言っても種類は様々だ。しかし、彼が取り出した杖は殆どが木製であり、言ってしまえばかなり地味な物であった。


「……さ、さて。フィアにはどれが良いか?」


「さぁ? 魔力波を拡散して、伝導率が高そうな杖を亜空間に落として取り出しただけだし」


「成る程……」


 今度はアレイシアが、腕を組んで考え込む様な仕草をする。これは、先程リセルが考え込んだ結果かと思いつつ、亜空間魔法の新たな使い道かとも考えた。


「フィアに似合いそうなのはきっとこれ。碧い石が……」


「眼の色と合う、と?」


「うん。私の刀も柄が紅と黒だし、それと同じ様にね」


 アレイシアの身長程もある木の杖。その先端に埋め込まれた石の色が、フィアンにとても似合いそうな気がしたのだ。

 確認してみれば、内包出来る魔力量も申し分無い。猫人の平均を大きく上回る魔力を持つフィアンでも、これなら問題無く扱えそうだ。


「フィアの分はこれで、クレアには何が良いか?」


「彼女は……魔力の制御が異常に上手かったと思うけどな?」


「だから、足りない魔力を補うために、彼女に私の魔力を供給する魔道具を渡せば、って?」


 クレアの魔力量は、アレイシアを含めた他三人と比べても少々低めだ。しかし、やはり種族がエルフだという事もあってか、彼女はアレイシア以上に正確な魔力制御を行えるのであった。

 リセルはその辺りまで考えた上で、魔力制御の正確さを無駄にしない程の魔力を彼女に与えるには、魔道具を渡すのが一番手っ取り早いという結論に辿り着いたのである。


「何で分かった……」


「顔に書いてあった……というのは冗談で、私も日頃からその事については考えていたから。……探さなきゃ」


 走り出すアレイシアを追う様に早足で歩くリセル。

 二人は最終的に、雑多な魔道具が並べられた店の一番奥で、クレアに似合いそうなブレスレット型の魔道具を発見した。

 ……と言うよりも、この店ではこれしか残されていなかったのである。


「これで良いわ。二つで一セット、送る方と受ける方ね」


「お揃いって、やっぱり良いんじゃないか?」


「そうだけど……セリアが嫉妬しないか不安」


「あぁ。そう言えば、君を尊敬しているみたいだっだしな」


 リセルが言う通り、元々シェリアナはアレイシアに尊敬の念を抱いていたのだ。

 最近こそ、半ば恋愛と勘違いしてしまいそうな程に彼女とアレイシアは仲が良いのだが、それは恐らく今も変わらない事だろう。

 そこでアレイシアが、クレアとお揃いのブレスレットを身に付けていたらどうか。シェリアナは少なからず、クレアに対して嫉妬を感じてしまうだろう。


「……まぁ、それは後で考えるとして。取り敢えずこの三つで良いか?」


 それに頷いて肯定を示したリセルは、アレイシアと共に店長が居るであろう方向へと歩いて行った。

 短剣と杖とブレスレット。合計銀貨十三枚だった御土産を購入した後、それらをアレイシア自身が装備して店を後にする。


 そして二人は、王城での夕飯の時刻も近い事も考慮して、すぐに人目の無い路地裏へと入り王城へと翼を広げて戻って行った。

 感想評価や誤字脱字の報告、アドバイスなどはいつでもどうぞ!

 Web拍手の方からも、コメントをお気軽に!




アリア「さっ!(板を高速で持ち上げる音)」


セリア「……どれどれ?」


『更新遅れてすみません……(by 作者』


アリア「……暫くは色々と忙しいんだって」


セリア「ありゃ……大丈夫だよね?」


アリア「ま、数週間は忙しいそうよ。……で、では、感想評価を待ってます!」


セリア「……じ、次回も期待して待っていてね!」



クレア・フィア(どもりすぎですよ~……)

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