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おいで

作者: 沙華やや子
掲載日:2025/11/22

あたしへ……

こんなことはあたしだけかなぁ……


あたしの影はいつしか 独りでに踊り出した

彼女に引きずられ 彼女に引きずられ


ここまで来たの


影子は 目映いものに耐え切れない

影子はいくらが苦手

影子、好きなことだけに甚だしい集中力を発揮する

影子は 悪戯好き

影子は 泣き虫

影子は 弱虫

影子は 意地悪

影子は影子 ただの影子 激しい影子 怒りの影子 かなしみの翼


情熱の光を羨んでいる 自分を信用する人には恥ずかしくなって逃げ出してしまう 輝きなんて要らないそう

そんな

光を、コンパクトミラーでかざしたところで

あたし 影子に勝てないの


それは いま あたしが影子を愛しているからよ

抱いてやるからよ


次第に影子は 森の奥の秘密の湖になった

あたしはミックスサンドをせっせと作り ナップサックに詰め 紅茶の入った水筒片手に出かけるの

四次元湖畔へ


彼女 最近 あたしについて来る

勝負を辞めたあたしに従順

影子は無表情 影子は時に無心

黙って お人形の髪の毛ばかりとかしている

こっそり見てるんだ


あたしに最近 おひさまは優しい


あのね

あたしが炎天下のもと男に殴られた時

影子がくちづけて云ったの


「わたしを嫌わないで」って……



闇は光へのスタート地点

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― 新着の感想 ―
 ヒロインの別側面なんですかね、影子さん。無理に否定ばかりせず、等身大な負の感情ともども受け入れてくうちに、いつしかおひさまにも慣れてく変化に、様々な事を考えさせられました。
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