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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十部 古代魔導塔編

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第7章 「破壊神アトラス ― “終焉の巨神”襲来」

塔の揺れが止んだその瞬間――

地の底から、地鳴りのような咆哮が響き渡った。


ゴゴゴゴゴッ……!


地面が裂け、黒い腕が地中から伸びる。

塔のふもとが崩れ、光と闇をまとった巨体が姿を表す。


破壊神アトラス、降臨


アトラスは高さ数百メートル。

全身が“災害そのもの”でできている。


・裂け目のように割れた岩の皮膚

・内部で稲光のように暴れる魔力

・踏むだけで地層が崩壊する足

・声は、地震のように低く重い


アトラス

「愚かなる再生者よ……

 人の欲望で築かれた塔は、必ず崩れ落ちる。

 過去も、今も、未来も変わらぬ。


塔は泣き、地は裂け、天空は崩れる。」


タクミ

「崩れるなら直す!

 それが俺たち “再生の民” だ!!!」


塔の修繕者と破壊神の思想が真正面から激突する。


アトラスの拳が振り下ろされる。


ドガアアアアアアアアア!!


塔の上部が吹き飛ぶほどの衝撃波。


アレックス

「くっそでけぇ!!」


リリィ

「このままじゃ塔が崩れます!」


ブレイン

「破壊神だろうが関係ねぇ!来いよォ!!」


エリオ

「塔の“耐震結界”が壊された!急がないと!」


ヴァン

「影よ……巨なる災厄を穿て」


カーミラ

「……砕く」

(いつも通りの一言で、巨石を粉砕)


ミラ

「タクミ様、塔の傾斜が再び悪化!

 浮遊基礎が破壊され始めています!」


タクミ

「修繕しながら戦え!みんな、前に出ろ!」


勇者アレックス

《勇煌斬・アークブレイヴ》

光の大剣を振り下ろし、アトラスの腕を切り裂く……が、すぐに再生。


アレックス

「治りやがるのかよ!!」


戦士ブレイン

金剛獅子撃こんごうししげき

地面を砕きながら跳躍し、拳でアトラスの膝に衝撃を叩き込む。


ブレイン

「立ってるだけで迷惑だぞコラァ!!」


アトラス

「小虫たちよ……大地の怒り消えよ」


魔法使いエリオ

雷霆連鎖術式ライトニング・チェイン

アトラスの内部の魔力回路をショートさせ、再生速度を遅らせる。


エリオ

「内部の魔力がむき出し……制御が甘い!」


僧侶リリィ

天唱癒光セラフィム・チャント

全員の体力と魔力を回復しつつ、塔の結界にも補助作用を与える。


リリィ

「守るだけじゃない……進むための光を!」


吸血剣士ヴァン

《影刃・奈落朱牙》

アトラスの影に潜り、内部から破壊。


ヴァン

「巨体ほど、影も深い……そこが貴様の墓だ」


アトラス

「……浅い」


ヴァン

「チッ……効かぬか」


カーミラ

「……粉砕」


《鉄屑分断》


ただの一撃なのに、巨神の腕が崩れる。

(説明しなくても強いタイプ)


秘書ミラ

塔の魔力と重心を管理する。


ミラ

「タクミ様!

 塔の傾斜、13度から12度へ回復。

 このまま押し返せます!」


タクミ、修繕しながら戦う

「塔の心臓、まだ壊れてない!

 “再浮遊魔導陣”起動!!」


塔の壁面に巨大な魔法陣が浮かび上がり、

塔自体がアトラスを押し返そうと揺れ始める。


地底湖の仲間から“光信号”


塔の下

仲間たちが光の反射で合図を送る。


ミラ

「光信号……!

 “アトラスの魔力核は、背部にある”とのことです!」


アレックス

「背中か!行くぞ!全員!!」


塔の側面を駆け上がり、アトラスの背へ飛び移る。


アトラス

「小虫が……背を狙うか」


アレックス

「勇者なめんなよッ!!」


全員の必殺技が背中へ集中する。


◆アレックス《勇煌断層斬》

◆ブレイン《獅子轟爆拳》

◆ヴァン《影滅牙》

◆カーミラ《鉄爪粉砕》

◆エリオ《魔雷球崩裂砲》


タクミ

「今だミラ!魔力核の結界を書き換えろ!」


ミラ

「了解《耐震結界逆流処理》!!」


光が爆ぜ、アトラスの背中が大きく裂ける。


アトラス

「ぐ……おおおおおおおお!!」


内部の魔力核が露出し、塔の浮遊石が共鳴し始める。


タクミ

「終わりだ、アトラス!」


アトラス

「愚かなる再生者よ……

 貴様らの未来も、いずれは――」


タクミ

「未来は……直せる!!」


全員の一撃が魔力核を粉砕。


アトラスの巨体は崩れ、光の砂となって大地へと沈んでいった。


塔の傾斜が戻り、魔力の鼓動が安定する。


アレックス

「倒した……のか?」


タクミ

「いや、“未来の倒壊を防いだ”だけだ」


ミラ

「タクミ様……塔の再浮上、可能です」


全員が空を見上げる。

古代魔導塔は、ゆっくりと

天空へ向かって、再び上昇を始めた。


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