第4章 「魔導塔の地下 ― 眠りし守護者たち」
塔の修繕を進めるタクミたちは、地下の心臓部に到着した。
空気は重く、魔力が渦巻き、地面がかすかに揺れている。
タクミ
「ここが塔の核……魔力が暴走している。警戒して」
アレックス
「息が詰まる……敵の気配が強すぎる」
ヴァン
「フフ……眠れる獣たちが目を覚ます時が来たようだな」
カーミラ
「……来た。」
地下の瓦礫が震え、魔導ゴーレムと魔腐蝕スライムが次々と出現。
無限に湧き出るかのように迫りくる。
魔導ゴーレムの大群
勇者アレックスの一撃「雷光斬」
剣に魔力を宿し、地面を切り裂く。ゴーレムの脚を断ち切る。
「雷光斬!まとめて止める!」
戦士ブレインの一撃「岩断裂斬」
巨大な斬撃でゴーレムを真っ二つに裂く。
「俺の剣技、受けてみろ!」
僧侶リリィの「聖光バリア」
光の壁でゴーレムの破片を防ぎつつ、味方を回復。
「みんな、集中して!」
魔法使いエリオの「アークマジック・竜巻雷」
竜巻のような雷撃でスライムを吹き飛ばす。
「魔力制御、最大値!」
吸血剣士ヴァンの一撃「闇刃旋風」
闇の剣で腐蝕スライムを斬り裂き、吸収した魔力を逆流させる。
「我が影、貴様らを消し去る!」
カーミラ
「……沈め。」
鋼鉄の拳で瓦礫を叩き潰す。ゴーレムの残骸を完全粉砕。
魔腐蝕スライムの大群
ゴーレムのあとには、スライム第二波が出現。
塔の自己修復機能が暴走し、何度でも現れる。
タクミ
「ミラ、魔力の逆流をさらに強めろ!」
ミラ
「了解。塔の心臓部に魔力を集中、守護者の復活を阻止!」
アレックス
「雷光斬、第二波!」
ブレイン
「巨岩断裂斬、貫け!」
リリィ
「聖光バリア・大回復!」
味方全員のHPを回復、同時に小規模の光の衝撃でスライムを削る。
エリオ
「アークマジック・雷竜斬!」
雷と竜の魔法がスライムを斬り裂く。
ヴァン
「闇刃旋風・影縛り!」
闇の刃で再出現するスライムの動きを封じる。
カーミラ
「……終わり。」
鋼鉄の腕で最後のスライムを粉砕。地下は一瞬静寂に包まれる。
守護者たちは完全に沈静化。塔の魔力も安定した。
タクミ
「やった……倒すのではなく、暴走を鎮める。これが古代塔の修復法か」
アレックス
「それにしても、みんなの必殺技が決まって良かった」
ヴァン
「フフ……闇も光も、塔の秩序の前ではただの道具よ」
ミラ
「上層階も同様の魔力漏れがある。油断は禁物」
リリィ
「次は魔力結晶の修復。集中していきましょう」
エリオ
「塔の内部魔力を調整しながら進めば、さらに安全だ」
ブレイン
「俺も剣でガードするぞ。いや、もはや魔力サポートだな」
カーミラ(一言)
「……次。」
地下の平穏は一時的に戻ったが、塔の試練はまだ終わらない
次の階には、さらなる魔力の暴走と守護者の群れが待ち受ける。
【古代魔導塔の概要】
1. 基本概要
所在地:魔の島アトランティス中央部
形状:円柱型または多角形、上層に向かってわずかに傾斜
高さ:地上~浮遊空域まで到達(約500m~浮遊島直下まで)
建設時期:失われた古代文明期(約千年前)
目的:魔力を集中させ浮遊島へ至る“昇降塔”として建造
2. 構造と機能
免震構造(魔力ダンパー)
下層に「揺動の心臓」を配置
魔力の揺らぎを吸収し、塔の傾き・振動を抑制
現状は暴走しており、塔の傾斜や魔力漏れの原因
魔力核(Mana Core)
塔中央に存在する魔力生成・分配装置
上層浮遊石への魔力供給を担う
自己修復機能
壊れた構造を自動修復する古代魔法システム
ただし暴走すると“構造ゴーレム”や“腐蝕スライム”が発生
階層構造
地下:魔力核・免震装置・守護者封印
中層:魔導結晶と塔内部の修復経路
上層:浮遊石配置・塔最頂部(浮遊島への接続塔)




