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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第八部 波乱の武道大会編

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第18章 「ルシフェルの最後の秘策と咆哮」

瓦礫と黒煙が立ち込める闘技場。

闇竜ネクロスは倒れ、静寂が一瞬訪れたかに見えたが、ルシフェルの瞳はまだ光を失っていない。


「……ふふふ、まだ終わらん……私の真の力を見せてやる……!」


彼の手が天井の破片に触れると、黒紅の魔力が残骸の隙間を這い、闘技場全体に不気味な光の波紋を広げる。

その中心で、魔導陣が再び浮かび上がった。


彼の手が天井の破片に触れると、黒紅の魔力が残骸の隙間を這い、闘技場全体に不気味な光の波紋を広げる。

ひび割れた地面からも、瘴気のような闇が立ち上り、観客席から悲鳴が上がった。


その中心で、かつて倒された闇竜ネクロスの魔導陣が再び浮かび上がる。

ルシフェルの呪文が空気を裂き、闇の力が結晶化して竜の形を成す――。


黒紅の霧が渦巻き、骨のように硬化した鱗と腐敗した翼が闘技場の天井を切り裂く。

目は赤く光り、牙は割れ、全身から瘴気が漏れ出す。


「よみがれゾンビ闇竜ネクロス!!」


闘技場全体が震動し、倒れた瓦礫が再び空中に舞う。

倒したはずのネクロスが、腐敗と魔力に満ちたゾンビ竜として蘇った瞬間、観客席からは恐怖と絶叫が轟く。


天空に羽ばたく勇者アレックス、鋼の女戦士カーミラ、血の鞭を振るうヴァン

三位一体の戦士たちも一瞬たじろぐ。

だが、彼らの決意は揺るがない。


「何度倒そうとも……無駄だ……!何度でも復活するぞ!」


闘技場は再び、絶望と覚悟の渦に包まれた。

ゾンビ闇竜ネクロスの咆哮が、黒紅の霧を巻き上げ、空を震わせる。



闘技場は瓦礫と黒紅の瘴気に包まれ、地鳴りが鳴り止まない。

ゾンビ闇竜ネクロスは腐敗した鱗を震わせ、翼を広げ、空と地を支配するように吠えた。


「グォオオオオ――ッ!!」


空気を裂く咆哮が観客席を揺らし、地下から吹き上がる瘴気と黒炎が闘技場全体を覆う。

爪が地面を引き裂き、瓦礫が舞い上がる中、三人の戦士は決意を固めた。


天空に浮かぶアレックスは、白銀の翼を広げ、勇者の真名を完全解放。

「我が名に契約された力よ……刃となれ!!」


翼の一振りで光の竜巻を発生させ、ネクロスの脚を断ち切る勢いで突撃する。

天空から降り注ぐ光の剣撃は、瘴気を裂き、闇竜の視界を奪った。


地上のカーミラは鋼鉄の手甲を煌めかせ、旋回斬りを連発。

鋼天裂斬ミラージュブレード!!」

旋回する剣光がネクロスの左翼に直撃。鱗を粉砕し、血の霧を巻き上げる。


ヴァンは紅黒の血の鞭を空中で翻し、右から側面を拘束。

「ブラッディースパルタン!!」

鞭が瘴気を切り裂き、腐敗した鱗を引き裂く。


三方向からの同時攻撃が一点に集中――


光・鋼・血の三重衝撃が闇竜ネクロスを覆い尽くし、空間が爆ぜる。

闘技場は轟音と衝撃波で崩れ、砂煙と瓦礫が宙を舞った。


「これで終わりだ――!」


アレックスの天空剣撃、カーミラの旋回斬り、ヴァンの血の鞭が最後の一点に収束。

黒紅の瘴気が爆ぜ、ネクロスの体は光と影に引き裂かれ、空中で粉砕される。


轟音と共に地下の魔力も逆流し、ゾンビ闇竜ネクロスは闘技場の底へと押し戻された。

黒紅の霧と瘴気が消え去り、瓦礫の中に静寂が訪れる。


ルシフェルは地面に膝をつき、魔力の反動で喘ぐ。

「な…何だ…この力……俺の禁術を……!!」


砕け散った魔導陣の中心で、

ルシフェルの身体がびくりと跳ね上がった。


「ぐ……あ……っ!! こ、これほどの……反動……だと……ッ!!」


黒紅の魔力が逆流し、

ルシフェルの血管を内側から裂くように暴れ狂う。


皮膚の下を、雷光のように赤黒い線が走る。

骨が軋み、筋肉が悲鳴をあげ、

喉の奥からは――もはや声とも言えぬ断末魔。


「ぐあああああああああああああッ!!!!」


顔がゆがみ、目の奥に宿した闇の光が狂ったように点滅する。

両手は勝手に痙攣し、

掴んだ空気を握りつぶすように震えた。


 背後で、ゾンビ闇竜ネクロスが低く咆哮する。


「■■■■■■ガ……ルシ……フェル……!」


だが、ルシフェルは応えられない。

自らの魔力に焼かれ、内臓が煮えたぎり、

骨がひとつずつ砕けるような痛みが襲う。


「ごふっ……! がは……っ、ま、まだ……終わらん……

我が……禁術は……魔王すら……超えるのだ……ッ!!」


立ち上がろうとして――膝から崩れ落ちる。

地面に落ちた両手が、黒紅の炎に炙られ、じゅっと煙を上げた。


「ぐっ……あぁ……ぁああああッ!!

この痛み……この反動……すべて……力に……変わる……ッ!!」


狂気と絶望の境界で、

ルシフェルはなお笑おうとする。


だがその笑みは歪み、

額からは冷や汗と血が同時に流れ落ちた。


アレックスは翼を広げ、両手を光に包みながら地上に着地。

「今日の勝利は、俺たちの意思の力だ。」


カーミラは手甲を輝かせ、ヴァンは血の鞭をたたみながら息を整える。

三人の連携による三位一体攻撃は、闇竜ネクロスを完全に打ち砕き、観客席に歓声と安堵をもたらした。


闘技場は光と影の余韻に包まれ、瓦礫の間に三人の戦士が立つ姿が、まるで伝説の勇者と仲間たちの象徴のように浮かび上がる。


「さあ……次は決勝戦だ。」


勇者アレックの声が、瓦礫の静寂を切り裂いた。



✨第八部   波乱の武道大会編 完✨


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