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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第二十三部 魔界バブル跡地・無限ローン地帯再生編

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第7章 「住民ローン問題への挑戦――タクミ式“負債再編”」

魔界負債都市・中心部。


タクミたちが足を踏み入れたのは、折れ曲がった鉄骨とコンクリ瓦礫、そして寒風が吹き抜ける巨大タワマン群の谷間だった。


かつて夢を見て買われたマンション。

しかし完成せず、ローンだけが残り続ける地獄。


そこに

1万人以上の路上生活者 が押し込められていた。


倒れた足場の下で寝る者。

雨漏りする廃墟モールの階段に住む者。

炎天下の鉄板屋根で、じっと耐える家族。


小さな妖精リーナは、タクミの肩で震えた。


リーナ

「……かわイソウ……タクミ……なんとか、する、デス?」


タクミ

「……やるしかないだろ。」


ミラ

「タクミ様……この人数、そしてローン問題……前代未聞です……」


バイオオセン

「負債の叫び……甘くて……ゾクゾクするヌチャ♡」


タクミ

「お前は黙れぇぇ!!」



◇◇◇



路上生活者の声を聞く

タクミは一人一人と向き合い、話を聞きながら怒りで拳を握った。


住人(元サラリーマン)

「マンションを買った……家族も喜んだ……

 でも完成しなかった……俺たちは、どこに住めば……?」


住人(母親)

「銀行はローンを払えと言う。でも……もう限界……」


タクミ

「(くそ……許せねぇ……)」


ヴァン

「負債の闇に喰われし魂たち……俺が解き放とう……!」


カーミラ

「重症。」


タクミ

「全員いつも通りだな!!」


血契魔銀の主バルバロッサとの戦いは継続中

そこに、瓦礫が弾け飛ぶ轟音。


バルバロッサ

「住民の泣き声……契約の蜜……

 若き投資家よ、返済地獄からは逃れられぬぞ」


タクミ

「お前は本当に毎回毎回うるさい!!」


バイオオセン

「負債魔王……いい香りだヌチャ♡」


バルバロッサ

「近寄るな化け物ォ!!」


“負債再編計画”が動き出す!


タクミは荒れ果てた都市を見渡し

重すぎる現実を前に、しかし確かな希望を掴んだ。


タクミ

「……そうだ。

 未完成なら、“未完成のまま稼ぐ仕組み”に変えればいい。」


ミラ

「タクミ様、その案は――まさか……!」


タクミ

「いくぞ、魔界初の“負債再編”だ!!」


タクミ式・負債再編スキーム

① 未完成マンション → “収益物件”へ変更

建物の権利を 『住む家』から『稼ぐ資産』 に切り替える。


タクミ

「人が住めないなら、観光客を入れればいい!!

 未完成アートタワマン、巨大撮影スタジオ、DIY冒険フロアに!」


カーミラ

「発想がおかしい。」

(でも少しワクワクしてる)


② 元住民に“ロイヤリティ”を還元

タクミ

「君たちが払ったローン、無駄じゃない。

 この街が稼いだ利益を、住民に配当として渡す!」


住民

「……え……?収入が……?」


ミラ

「タクミ様、これは革命です!」


③ 負債を“小分け株式”にして分配

タクミ

「巨大負債は重すぎる。なら

 細かく分割して、みんなで持てば“価値”になる!」


ヴァン

「闇の株式……魂が震える……!」


④ 街全体の利益 = 住民の収入

タクミ

「この街が再生すれば、住民は“借金持ち”じゃなく、

 都市の株主 になる!!」


住民の瞳に、少しずつ光が戻り始めた。


母親

「……私たち、また家を持てるの……?」


タクミ

「持てるさ。

 そしてこの街が未来を作る“主役”にもなれる。」


バルバロッサ

「ふざけるなぁ!!

 負債は苦しむためにあるのだ!!

 価値など与えるなぁぁ!!」


タクミ

「お前の時代は終わりだ、バルバロッサ!!」


こうして、

タクミ史上最大の挑戦である“負債都市再生”は、

新たなステージへ進む。


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