第3章 「銀行地獄との戦い―不良債権バトル開幕!」
負債都市の中心部
ボロボロの金融街に足を踏み入れた途端、
タクミたちの前に立ちはだかるのは、黒スーツにサングラスの魔族ヤクザたち。
背中の刺青には
《魔界最大手銀行:血契魔銀》
という不吉な文字。
ミラ
「タクミ様……ここから先は、魔界で最も危険な区域です……」
タクミ
「銀行なのに危険区域って何!?」
ヴァン
「金の怨嗟……借金の絶望……
そのすべてが闇に溶け、我を呼んでいる……!」
タクミ
「呼ばれて行ったら戻ってこれないから!!」
リーナ
「……おカネ、こわいとこ……」
カーミラ
「借金地獄」
そんな中、一人だけテンション爆上がりの男がいた。
バイオオセン
「負債の匂い……あぁ……甘い……濃厚……ヌチャァ♡」
タクミ
「やめろ本気で怖い!!」
ミラ
「ですがタクミ様……
バイオオセン殿の“負債嗅覚”は本物です。
彼は不良債権の発生源を、においで探せます」
タクミ
「本当に嫌な特技だな!!」
◇◇◇
負債都市を支配する“銀行魔王”登場
巨大な倒壊ビルの頂上から、
重力そのもののような威圧感が降りてきた。
抵当魔王・バルバロッサ。
真紅の鎧をまとい、
背中には千枚の契約書が鎖で巻かれている。
バルバロッサ
「ローンは永遠……契約は絶対……
滞納者はすべて、我が血契に沈むのだ」
タクミ
「銀行のくせに魔王クラスじゃん!!」
ヴァン
「見えるぞ……借金の深淵……!
あれは“破滅の金利100%超え”の魔王……!」
リーナ
「おカネの魔王イヤ……コワイ……」
カーミラ
「最悪ね」
バルバロッサは鎧を鳴らし、タクミへ歩み寄る。
バルバロッサ
「若き投資家よ……
この負債都市はすべて、我が銀行が差押え済み。
貴様に再開発などできぬ」
タクミ
「ふざけるな!
ここに住む人たちを返済地獄に沈める気か!」
バルバロッサ
「沈める。
それが銀行だ」
タクミ
「開き直りがひどい!!」
ミラが一歩前に出て、スーツの襟を整える。
ミラ
「バルバロッサ様。
差押えは確かに正当……ですが――
契約条項に“重大な瑕疵がございます。」
バルバロッサ
「……何?」
ミラ
「御行の契約書には、
“建設完成予定日”を守れなかった際の
ローン返済免除条項が存在します」
バルバロッサ
「バカな……! そんなはずは……!」
ミラ
「こちらにございます。
タクミ様、コピーをどうぞ」
タクミ
「あるんかい!!」
バイオオセン
「う……出た……ローン免除の匂い……ヌチャ♡
この街……負債じゃなくて“銀行の責任”だったヌチャ♡」
タクミ
「それ語尾つけるな!!」
ミラ
「つまり
未完成物件は、住民の返済義務なし。
負債はすべて銀行へ戻ります」
バルバロッサ
「貴様ぁぁぁ!!
銀行に損をさせる気か!!」
タクミ
「そっちが住民を地獄に落としたんだろ!」
ヴァン
「返済の鎖……断ち切られる運命……!」
リーナ
「タクミ、ミンナ、笑える……?」
タクミ
「笑わせてみせるよ!」
銀行vsタクミ、全面戦争へ
怒り狂ったバルバロッサが剣を抜く。
バルバロッサ
「血契魔銀を敵に回すとどうなるか……思い知らせてくれよう!」
カーミラ
「来るわよ」
タクミ
「よし、やるぞみんな!
銀行地獄とのバトルだ!!」
ここからタクミたちによる
前代未聞の“銀行不良債権バトルが始まる。




