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全話完結【ランキング32位達成】累計3万5千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第二十三部 魔界バブル跡地・無限ローン地帯再生編

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第1章 「魔界バブル崩壊の傷跡へ―最悪の依頼」

タクミがジェムシティの大成功を祝われ、

魔王と天界から表彰されてわずか数時間後。


アラジンが、分厚い資料の束を机にドン!と置いた。


アラジン

「タクミ。次の不動産再生案件が決まったぞ」


タクミ

「いや早すぎるでしょ!?

 まだ表彰状の紙の匂い残ってるよ!」


アラジンは静かに言う。


アラジン

「魔界最大の“負債都市”の再生だ」


タクミ

「負債都市って何!!??」



◇◇◇



タクミ一行が現地に到着すると

そこは、絶望の町だった。


挿絵(By みてみん)


・30~50階建ての巨大タワマンが建設途中で放置

・窓ガラスなし、壁穴だらけ

・電気・ガス・水道は完全停止

・倒壊しかけのショッピングモール

・路上生活者がそこら中で火を焚き、食器を叩く音

・破産した不動産会社の書類が風で舞い

・銀行は負債を押し付け合った結果、

 「誰が持ち主か不明の部屋」が数万戸

・そして噂の“無限ローン地獄契約”の残骸が散乱


タクミ

「…………これは……

 リゾートどころか……ディストピア……?」


カーミラは、低く一言。


カーミラ

「地獄」


ヴァンは、灰色の空を見上げて震えていた。


ヴァン

「……負債の闇が……ッ!!

 俺を呼び覚まそうとしている……!!」


タクミ

「呼ばれて行くな!! 呪われるぞ!!」


リーナ(小妖精)はタワマン群を見て青ざめた。

「ココ……コワイトコ……!

 ミンナ、イエナイ…ミンナ、クルシイ……」


タクミ

「……そうだな。

 これは“再開発”じゃなくて“救済”だ……」


バイオオセン(新デスアイランド館長)が

放置タワマンの中を覗き込みながら、

身体のあちこちの腫れ物をぷるぷる震わせて言う。


バイオオセン

「ひゃぁぁ……♡

 こんな荒廃した街……最高にワクワクするヌチャ♡

 この腐った配管……

 この湿った壁……

 ああぁぁ……再生のしがいがあるヌチャ♡」


タクミ

「※この人だけテンションおかしい」


ミラ(秘書)がタブレットを見ながら分析。

「タクミ様……本当に最悪の都市です……

 住民は数万人……インフラゼロ……

 しかも都市全体が“ローン破綻の権利争い”で

 どこも触れられない状態です」


タクミ

「え、それアレじゃん……

Ⅽ国のバブル崩壊都市じゃん……魔界版じゃん……!」


タクミは倒壊しかけのタワマンに目を向ける。

そこでは子供たちが、

骨組みだけの58階建て構造物の上で

細い鉄骨を渡って遊んでいた。


タクミ

「ダメだ!!

 まず安全確保からだ!!

 これは“再開発”以前の問題だ!!」


その瞬間。


タクミは悟った。


この地獄都市は、利益じゃなく“人命”から救わなければならない。


タクミ

「みんな……

 この街、必ず再生させる!

 負債? ローン地獄? タワマン放置?

 そんなの関係ない!!


 ここに“未来を作る人”がいる限り、

 俺は絶対に諦めない!!」


リーナ

「タクミ……ヤサシイ……リーナ、ツイテク……!」


ヴァン

「闇の底で……光が一つ、灯った……」


カーミラ

「……行くわよ」


バイオオセン

「ヌチュ……♡

 さぁ、再生のはじまりだヌチャ♡」


こうして、

タクミ史上最悪の死地である

《魔界バブル跡地・無限ローン地帯》の再生計画が、

静かに幕を開けた。

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