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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第二十一部 S級犯罪者の監獄島(デスアイランド)開発編

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第11章 「タクミ vs 所長ガルドロス 死体争奪大乱戦」

デスアイランドの死体安置所の奥

タクミたちが勇者アレックスの“氷結仮死体”を棺に入れようとした瞬間。


「フン……死体を盗むきか。三流の盗賊が使う手口だな」


暗闇から現れたのは、所長ガルドロス。

その身体が、音を立てて膨張し、皮膚が裂け、

中から巨大処刑魔獣ガルドロスが姿を現す。


「デスアイランドから、生きて出られると思ったかぁあああ!!」


咆哮一発。

床が爆ぜ、壁が崩れ、魔界刑務官たちが吹き飛ぶ。


さらに副所長バイオオセンが登場し、

体中の腫れ物から黒緑色の猛毒細菌霧を噴射。


「さぁ…感染の時間だ……ヌチャ♡」


監獄地獄の死闘が、完全開戦。


タクミは棺を守りつつ指示を飛ばす。


「時間を稼いでくれ!勇者アレックスが完全に溶けるまで絶対に渡すな!」


ヴァンが両腕を広げ、闇の紋章が全身に浮かび上がる。


ヴァン必殺技炸裂!


「中二病的に戦いの刻……!

 我が宿命、ここに極まれり!!

 死神の断罪デスブリンガー・クラッシュッ!!」


闇の大鎌が虚空から出現し、

魔獣ガルドロスの首を一直線に薙ぎ払う!


爆裂黒閃が監獄を波打たせ、

天井に巨大な闇の切断痕が刻まれた。


カーミラ怒りの鉄拳乱舞!


「魔獣ごときが調子に乗るな……!

 鋼鉄の旋風連撃――ッ!!

 アイアン・スパイラル・ストライク!!!」


銀色の螺旋がカーミラの拳から噴き出し、

空気を砕きながらガルドロスに直撃。


骨を砕く轟音。

地響き。

壁が崩落。


だが


効かない。


ガルドロスはカスリ傷さえ負っていない。


「……終わったか? 次は俺の番だ」


監獄壊滅、細菌地獄、絶望のカウントダウン

魔獣ガルドロスが一歩踏み出すだけで床が沈む。

ヴァンもカーミラも吹き飛ばされ、血を吐く。


副所長バイオオセンが滲み笑いを浮かべる。


「はぁい、感染拡大ァ♡

 “腐肉菌ロット・プラグ”散布開始〜ヌチャヌチャ」


黒緑の霧が広がり、

触れた鉄がただちに腐食し、

魔界看守が次々と溶け落ちる。


カーミラの鋼鉄の皮膚にも斑点が現れ始める。


ヴァン

「カ、カーミラの身体が……腐って……!」


カーミラ

「誰が腐るか……鋼鉄が錆びただけだ……!」

(※実際にはめっちゃ痛い)


タクミは必死にアレックスを背負い直し、叫ぶ。


「くそっ……あと3分で蘇生フェーズに入る!

 持ちこたえろおおお!!」


だがガルドロスが火山のように吠える。


「全員まとめて粉砕してやる!!」


巨大な影がタクミたちを覆う。


監獄崩壊開始。

仮死体争奪。最終局面。

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