第7章 「破滅の森が狂気の観光地へ」
タクミ、狂気の観光地化プロジェクトを発表
タクミ
「さて……破滅の森、正式に“サファリ型リゾート”にします!」
ミラ(即タブレット開き)
「はい。“死ぬ可能性がある体験型観光”は富裕層には大人気です。
統計では“命がけスリル”系は売上350%増」
カーミラ
「統計の意味が狂ってる!!」
ヴァン(背後で影を蠢かせ)
「ふ、ふはは…ここは影の濃度が濃ゆい。
まるで“闇の胎動テーマパーク”…!」
カーミラ
「黙れ中二。(ガツッ)」
◆魔界製の巨大魔法装置「ヘル・エコー・マキナ」導入!
ミラ
「こちら、破滅の森の制御装置として導入予定の“魔界製”最新設備です。」
■魔界製巨大魔法装置
用途:破滅の森の“暴走”“崩壊”“再生”を制御し、観光に最適化する。
価格:3億6,000万魔界ドル(※ローン72回払い可)
主機能
森の地形データを毎分解析
崩壊ゾーンを“予告つきショー”として再構成
魔獣の出現位置をランダム再配置
滅びの樹の瘴気をエネルギー変換して遊具の動力へ
ランプーン残留魔力を自動吸収(副作用:たまに笑い声が出る)
タクミ
「これで行きます!」
カーミラ
「名前からしてロクでもない!!」
地元の魔界住民の声(現地インタビュー)
住民A(ホーン族・自称バイト希望)
「えっ…森が観光地に?
いやまあ、仕事増えるならいいけど……命の保証は?」
ミラ
「ありません(即答)。ただし補償プランはあります(高額)。」
住民B(影の民の老婆)
「昔からこの森は“入ったら一部失う”で有名よ。
指とか、魂とか、恋心とか……」
ヴァン
「恋心!?それは吸えるのか!?」
(※カーミラに殴られて沈黙)
住民C(森に住む不死リス)
「観光客が来るならクルミ売れるかな?
あ、でも噛んだら死ぬよ?ボクのクルミ。」
タクミ
「売るな!!」
デスサファリパークの“狂気の魅力”
タクミ(プレゼン開始)
「さて、我々が作るのはこちら!」
★《破滅の森デスサファリパーク》公式コンセプト
1.強き者だけが奥へ進める――
“選ばれし者”のサファリルート
魔獣の強さが進むほど指数関数的に上昇
馬鹿みたいに強い人ほど奥へ行ける
最深部は“滅びの樹VIPエリア”
カーミラ
「完全に死ぬ前提じゃないか。」
2.触れたら粉になる“世界樹ゾーン(自己責任)”
滅びの樹の落ち葉は触れると“サクッ”と粉になる
人気のお土産:「粉になった俺の友人(瓶入り)」※非売品
カーミラ
「この樹、攻撃は効かない。でも観光資源には最高。」
3.“崩壊ショー” ― 地形が壊れ続けるサファリパーク
毎日、森のどこかが崩壊
崩壊の予兆を巨大魔法装置が予告演出
一部の観光客:
「崩壊ショー見たいから予約しました!」
カーミラ
「頭どうかしてるのかこの魔界…」
4.“魔獣エリア”
お触り禁止。触られたら死ぬ。
触られると観光客が襲われる
魔獣が常に観光客を襲てくる。
なぜかリーナだけ平気(妖精だから)
リーナ
「食ベラレテモ、ウンコニナッテデテクルカラ大丈夫!」
タクミ
「観光客にそれを期待するな!」
5.“30%の確率でルート崩壊”
効率性皆無。ただし
ギャンブル好きな富裕層にウケる
ミラ
「はい。統計上“毎日運試しになる観光地”はリピート率が高いです。」
カーミラ
「統計が狂気の国…」
◆森の中心。暴走停止後の静けさ
滅びの樹
「……………………(粉が舞う)」
タクミ
「じゃ、ここを中心に超危険アトラクション作ります!」
リーナ
「正気!?
……イヤ、金ニナル(小声)」
ヴァン
「影が……美味い……ここは俺の聖域……!」
カーミラ
「崩れる前に工事を終わらせるぞ。」
破滅の森、狂気の観光地へ
こうして
破滅の森は 「死とスリルと経済が混ざった魔界最高のデスリゾート」
として動き始めた。
タクミ
「さあ、次は“安全対策(するとは言ってない)”だ!」




