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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第二十部 破滅の森で地獄の開拓編

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第1章 「 破滅の森、入林許可“却下”!?」

有能秘書ミラより

「次の投資先は“デスサファリパーク”です!」


その報告書を見たタクミは、白目になった。


「ええええええ!? 俺の次のふど……不動産投資先って……“デスサファリパーク”なの!!??

なにそこ!!名前でもう死ぬじゃん!!?」


魔界役所・入林管理課

タクミは震えながら許可申請書を提出する。


魔界の受付職員は書類を一瞥し、顔色ひとつ変えず呟いた。

「ハーイ 魔王様 バンザーイ!」


「破滅の森を開拓申請と……死にますよ?」


「そんな軽く言う!?」


「死ぬ案件は申請枠“保留”になりますので、こちらの座布団(棺桶付き)に座ってお待ちくださ~い」


横を見ると、すでに3人座っており、棺桶に名前を書いていた。


魔界の破滅の森・入口


魔界役所を出たタクミ一行は、森の入口に到着。


入口だけで魔獣3匹が殴り合っている。


ガルルルルル!!!

グワアアア!!!

パオオオオオン!!!


タクミ

「入口でこれ!?どう考えてももう“サファリ”じゃなくて“バトルロワイアル”でしょ!?」


カーミラが一歩前に出る。


「……静かにしろ」


バゴォンッ!!


一撃で3匹まとめて崩れ落ちる。


タクミ「ナイス“静寂の拳”。」


中二病MAXヴァン、覚醒

森を見上げたヴァンの瞳が妖しく輝いた。


「フッ……闇が濃い……影の密度が、喉を焼くほど甘い……

ここは影喰いの楽園エルドラドか?」


タクミ

「翻訳すると“たくさん吸えそう”ってことだな?」


ヴァン

「違う!もっと、こう…尊い意味だよ!!」


妖精リーナが周囲を警戒していると


「ん? あれ……誰かいる?」


木の上でキモかわいい二頭身の生き物が双眼鏡を構えていた。


「ランプーン様ノ命ニヨリ、タクミ監視中デス!」


タクミ

「え、使い魔!? 丸見えで隠れてないけど!!?」


リーナ

「ハァ~モウ!魔人ランプーンノ使イ魔カなんか―アアアアアッ」


ガブッ


ペロリ


魔獣(大)「(無言で捕食)」


タクミ

「リーナが食べられたァァァァァ!!!?」


ヴァン

「リーナの影……儚く薄れていく……尊い……」


カーミラ

「……助けろ」


魔獣(大)「もぐもぐ」


数秒後。


ポトッ……(巨大なうんこ)


その中からリーナが飛び出してきた。


リーナ

「フォオオオーッ!!

モウ!!ゼンゼン大丈夫ジャナイヨ!!!

妖精ダカラ生キテル!!心スゴイダメージ!!」


タクミ

「ごめんリーナ……“出勤早々うんこまみれ”って職場環境どうかしてるよね……」


リーナ

「ウンコァアオオ!!!」


カーミラが森の奥を睨む。


「……嫌な気配」


ヴァン

「フッ……闇の帝王ランプーンよ……貴様の影、最後の一滴まで搾り取ってやる……」


タクミ

「やめて怒られるから!」


こうして、不動産投資家チームタクミの“破滅の森 開拓編”は、最初の一歩から破滅の匂いしかしない形で幕を開けた。


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