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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十九部 呪われた砂漠リゾートーデスオアシス編

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第4章 「候補地探索&砂漠の灼熱試練— 禁じられた湖を求めて」

デスデザート、正午。

気温 52℃。

地表温度 86℃。

靴底は1時間で“だし”が出るレベル。


タクミ(汗が蒸発して湯気になってる)

「……リゾートなんか作れるかぁぁぁ!!!」


ミラ(常温の烏龍茶みたいな表情)

「タクミさん、叫ぶと体力を浪費します。

 すでに体内の水分が残り0.8%です」


ヴァン(体の半分が砂で削れ透明になってる)

「この灼熱……僕の闇の美しさをさらに……燃え上がらせる……ッ!」


カーミラ(服が干し草みたいにパリパリ)

「……黙って歩け。暑い。」


リーナ(汗で小さくなってる)

「ネェタクミ、私ハ干カラビテ

 “塩対応ノ妖精”ニナッチャウヨ……!!」


タクミ

「もう干からびてるよ!!」


水源調査、開始。

ミラが魔界測量機を取り出し、砂漠に突き刺す。


ミラ

「……出ました。地下1000mに巨大な反応。

 “古代水神のネプチューンホール”です」


タクミ

「1000m!? そこ掘れば水が出るのか!?」


ミラ

「理論上は。しかし――」


ミラの目が暗く光る。

「湖への入口は“呪われた迷宮”。

 さらに迷宮は入るたびに地形が変化。

 そして、水神の守護獣が“闇の税金”を徴収してきます」


タクミ

「闇の税金って何!?」


ミラ

「命、です。」


タクミ

「重税すぎるだろ!!?」


リーナ(目が¥マークになってる)

「デモサ!地下1000mノ秘境湖ノ水!!

 ブランド化スレバ絶対高ク売レル!?

 “地底1000mの奇跡ノ水☆トカ!」


タクミ

「そのキャッチコピー絶対クレーム来る!!!」


カーミラ(冷静)

「……しかし水源が存在するのは朗報だ。」


ヴァン

「水神……闇……税金……中二病ワードが多すぎて……僕には天国だ……ッ!」


タクミ

「もう黙ってて!!」


迷宮の入口、発見

巨大なクレーターの中心に、ぽっかりと黒い穴が空いている。


タクミ

「……これが湖への入口?」


ミラ

「はい。“呪われた迷宮・アクアフォール”です。

 迷宮入口は毎日場所が変わります。今日は運がよかったです。」


タクミ

「運良く呪われた迷宮を見つけたって何……?」


その瞬間


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!


迷宮から巨大な影が浮かび上がる。


タクミ

「で、出たッ!!」


守護獣

「ガァァァアア!! 闇の税金を払えェェェ!!!」


タクミ

「やっぱ来たぁぁぁ!!!」


ミラ

「今日の税率は“体力98%”です」


タクミ

「ほぼ死ぬじゃん!!?」


リーナ

「ネェ、守護獣サン!金デ払エル?」


守護獣

「できるぞ。闇の税金:金貨8000枚だ」


タクミ

「高すぎるわ!!!」


ヴァン

「はぁ……美しい……死の交渉……」


カーミラ

「……黙って燃やす?」


守護獣ビビる

「燃やすのはやめろォォ!!!」


迷宮は地形が変わり続け――

・上に行くと落下 ・前に進むと後ろに戻る ・扉を開けると砂風呂


タクミ

「ここ絶対リゾート無理!!!」


ミラ

「けれど、水神の湖は確実にこの下です」


リーナ

「なら掘ればいいんだよ!」


タクミ

「1000mだぞ!!?」


カーミラ

「……ふむ。」


カーミラ、拳を握る。


タクミ

「いや待てカーミラ、それは――」


カーミラ

「行く。」


ズドォォォォォン!!!!


カーミラが地面を殴った衝撃で

迷宮の床、30m分が吹っ飛ぶ。


タクミ

「30m掘れたぁぁぁ!?!?!?」


ミラ

「あと970mです」


タクミ

「無理だよ!!!」


絶望の中、ミラが淡々と告げる


ミラ

「……タクミさん。

 どうやら水神の湖は、この砂漠リゾート計画の“鍵”です。」


タクミ

「つまり、ここを攻略しないと……」


ミラ

「リゾートは永遠に完成しません。」


タクミ

「地獄か!!!」


リーナ

「ワクワクスル!」


ヴァン

「僕の魂よ……燃え尽きろ……」


カーミラ

「帰りたい。」


タクミ

「……大丈夫。絶対にこの湖を掘り当てて、

 ランプーンとアラジンに勝ってやる!!!」


そして

死の迷宮の奥へ向かうタクミたちの影が揺れた。


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