第2章 「砂嵐の襲撃と古代遺跡の発見」
呪われた死の大砂漠に足を踏み入れて数時間後
突如、空が暗くなり、地平線が震えた。
ミラ「……来ます。秒速80メートルの“刃の砂嵐”です」
タクミ
「秒速80ってもう凶器じゃん!それ台風じゃなくて地獄のサンダーカッターじゃん!!」
次の瞬間
ギャアアアアアアアッ!!
灼熱の砂粒が、無数の刃となって飛来する‼
ヴァン「我が魂を守る闇の盾発動ォォォ!!」
(※ただのマント)
2秒後。
シャリシャリシャリ……(削れる音)
タクミ「ヴァン!? 透明度が……上がってる!?」
ミラ「砂研磨で皮膚の80%が“クリスタル加工”されていますね」
リーナ「美肌効果だよ!課金アイテムにしよう!」
ヴァン「うぉぉぉ……!俺は……輝く吸血剣士……っ!」
カーミラ「……くだらない。」
かと思えば、砂嵐の中心で——
カーミラが動いた。
カーミラ「……………………割る。」
バキィィィィィィィン!!
巨大な砂竜巻を
素手で左右に引き裂く“ヒビ割れ天気現象” が発生。
タクミ「物理で天候を変えた!?」
砂嵐が晴れると、
そこには
巨大な石造建築群が、砂の下から姿を現した。
ミラ「……古代魔界王朝の遺跡です。価値、計り知れません」
リーナ(目が¥¥になっている)
「金ニナル!“呪ワレタ王ノ墓ツアー”ネ!!!」
タクミ
「呪われたって言ったよね!?ね!?」
しかし、運命の一言はミラからやってきた。
ミラ「絶対なんかありますね。呪われるとか」
タクミ「フラグ立てないで!?」
そしてその瞬間—タクミの足元が“カチッ”と沈む。
タクミ「押した!? 俺なんか押した!?」
(※押しました)
地面が割れ、古代の石碑が持ち上がる。
石碑
《ここ眠るは呪われた王 ランプーン》
タクミ「絶対ヤバい王じゃん名前からして!!」
さらに、石碑の奥から
黄金のランプ が鎮座していた。
リーナ「オ宝!!!」
ミラ「高値確定です」
ヴァン「これは運命の魔具……!」
タクミ「絶対触っちゃダメなやつだよね!?」
だが、全員がタクミの言葉を無視して、
同時にランプへ手を伸ばす。
タクミ「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
触れた瞬間——
ボォォォォォン!!!!
眩い黄金の爆炎。
砂漠全体が震え、空気が歪む。
炎の中から、ターバンを巻いた大男が飛び出す。
???「我は呪われし魔人!
《砂漠覇王 ランプーン》であるッッッ!!」
タクミ
「やっぱ出たぁぁぁぁぁ!!」
ランプーン
「貴様らよくも我が眠りを妨げたなァァ!!
……まずは誰だ?ランプを擦ったのは!!」
全員(指差しながら)
「タクミです」
タクミ「お前ら裏切り早すぎ!!!」
ランプーンが炎をまとって迫る。
タクミ「ぎゃああああ!!!呪い確定イベントだこれ!!!」
ヴァン「待てランプーン!我が魂が貴様を——」
ランプーン「黙れ透明!」
ヴァン「透明って言うな!!」
ミラ「記録しました。
“呪われた王は第一声から煽り性能が高い”と」
カーミラ「……また面倒。」
リーナ「でも儲かる香りしかしないよ!!!」
タクミ「うるさい!!」
こうして、“呪われた砂漠の王”との
地獄の対決が始まるのであった。




