第1章 「デスデザート到着 ― 即死温度の洗礼」
魔王勅命:魔界国家開発アーク計画発動
魔王城にて、魔王ラスボッスデス宣言。
「魔界国家開発アークを発動する。次の開発地は、呪われた死の大砂漠じゃ」
タクミ(汗だく)
「砂漠って……いや無理でしょ! 砂しかない気温は50度だっけ?」
ミラ(冷静すぎる声)
「正確には最高58.2度。日中の行動はほぼ即死です」
ヴァン「フッ……灼熱の大地よ。我が魂を試す気か……!」
カーミラ「……帰りたい。」(誰よりも正直)
リーナ「砂漠ハ金脈ノニオイガスル!! 水ヲ売レバボロ儲ケジャン!」
魔王ラスボッスデス
「“水の値段が金より高い”問題も解決せい。以上じゃ。」
タクミ
「投げっぱなし!?」
ヴァン(砂に刺さった剣を杖に復活)
「任せろ……俺の中の“熱き魔炎”が目覚める……」
(*暑さの幻覚)
カーミラ
「……処理案件、増加。」(眉が1ミリだけ上がる)
こうして、タクミ一行の魔界最大の地獄案件が始まった。
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魔界デスデザート到着 ― 即死温度の洗礼」
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一歩踏み入れた瞬間、
体感温度68℃、地表温度82℃、靴底が溶ける。
・タクミ、砂漠の風(爆熱ドライヤー級)で髪が逆立つ
・ヴァン「灼熱の刻印……ッ!」と叫んで倒れる
・カーミラ、暑さで表情筋が一ミリ動く(珍しい)
・リーナ「暑サヨリ利益!」
・砂漠の妖精が「帰れ」と叫ぶほどの地獄地帯
デスデザート境界線。
足を一歩踏み入れた瞬間――
タクミ
「ッッッあっっつぅううう!?」
髪が熱風で完全にドライヤーフルパワー仕上げに。
ミラ(手元の計器を確認)
「体感温度:68℃
地表温度:82℃
靴底:融解中です」
タクミ
「靴が……靴がぁああ溶けるぅうう!!!」
ヴァン
「この灼熱……俺の“灼炎刻印”を刺激し――
ぐはぁっ!!」
(5秒で倒れる)
リーナ(空中で平然)
「イイネーコノ温度!人間ノ限界試セルアトラクション作レルヨ!
“即死級日帰リツアー”トカ!」
タクミ
「もはや観光じゃないよ!?」
カーミラ(めずらしく汗)
「……不快。」
タクミ
「珍しく感情出たァ!?」
そこへ、砂漠の妖精(干からび気味)が飛んでくる。
砂漠妖精
「ヒッ……人間!?
帰れ!死ぬぞ!マジで死ぬやつ!」
(真顔)
タクミ
「知ってる!!」
それでも前進する一行。
そして――砂の海の向こうに“青い湖”が見えた。
タクミ
「見て!あれオアシスじゃない!? 助かったぁぁぁ!!」
ヴァン(復活)
「フッ……俺の炎の瞳が捉えた……命の揺らめき……!」
カーミラ
「……歩く。」
ミラ
「座標的にありえませんが……」
リーナ
「水ダー!金ダー!!資源ダー!!」
タクミ
「やっと助かった――!!」
全員で走る。
その瞬間――オアシスが泡のように消えた。
タクミ
「……蜃気楼ぉぉぉぉぉッッ!!???」
ヴァン
「幻……まさか砂漠の魔眼の仕業か……!」
(*暑さの幻覚)
リーナ
「私ノオ金ガガぁぁぁ!! 幻想ダッタぁぁぁ!?」
カーミラ
「……帰りたい。」
ミラ
「本気で水源探しをしないと死にます」
(淡々)
タクミ
「無理すぎる……初手から地獄じゃん……!」
こうして、タクミたちの“デスオアシスリゾート”開発は、
開始10分で全員のメンタルが限界に到達した。
最初の水場候補「オアシス」は……蜃気楼でした。




