第10章 「魔界ダンジョンリゾート、グランドオープン!」
魔界暦3000年ぶりに魔界1000階ダンジョンを再構築。
魔界最大級観光施設「魔界ダンジョンリゾート」 が、ついに開業した。
◆魔界中に貼られた巨大ポスター
【ようこそ! 地獄のような楽しさへ!】
【初心者〜上級者まで命を落とさずに遊べます!(なるべく)】
【1000階はウラボッスデス女王のIKEYA風サロン公開!※要予約】
魔界住民も、人間界の探検家も、勇者までもが列を作る。
タクミがマイクを握る。
「皆さん、本日は
魔界最大級のスリルと娯楽を兼ね備えた
『魔界ダンジョンリゾート』の開業日です!!」
観光客たち(魔族+人間)の生声
「子どもを連れて来られるダンジョンなんて初めて!」
「初心者コースは“絶叫度★☆☆☆☆”、安心だ!」
「上級者コースの“魔王の怒号100連発”って何だよ!」
「ウラボッスデス女王間の部屋に入れるツアー、本当にヤバいらしいぞ!」
「IKEYA風? 魔界なのに北欧家具ってどういうこと!?」
背後でカーミラが静かに言う。
カーミラ「……混乱開始。」
■各コースの大混乱
【初心者コース:1〜50階】
「わぁ〜!ゴブリンが案内してくれる〜可愛い〜!」
ゴブリン「……え? お、俺?」
ヴァン「人間よ、油断するな。奴らは“案内特化種族”だ。」
初心者が一番安全なはずなのに、ゴブリンの暴走で逆に迷子多数。
ミラがiPad片手に位置データ追跡。
ミラ「迷子率120%……なんですかこの数字。」
【中級者コース:50〜300階】
毒沼観光ツアー「魔界スパ・トクシンスパ」
→入浴前に誤って“腐臭MAXの沼”へ落ちる客が続出。
観光客「ぎゃあああ!鼻が死ぬぅぅ!!!」
リーナ「ハイ臭気消シミスト、一本3000魔界コイン〜(にっこり)」
【上級者コース:300〜800階】
爆発する魔法陣の部屋「魔力ドカン☆ドコドコアトリエ」
→一歩歩くたびにドカン!ドガーン!
客「安全って聞いたのに!?」
タクミ「演出です!」
客「死ぬほどリアルだよ!!!」
カーミラ「……爆発のタイミングがズレている。」
(と言いながら素手で魔法陣をたたいて正常化する)
【特別スペシャルコース:800〜999階】
◆999階担当:古代精霊ステアリス
無限ループ階段アトラクション「無限∞ラビリンス」
→観光客たちが絶望の顔で同じ階段をグルグル回り続ける。
観光客「もう30周目だよ!!!」
ステアリス「よい運動になるじゃろ?」
■そして、最上階1000階
ウラボッスデスのIKEYA風“北欧魔界サロン”
扉が自動的に開く。
ウラボッスデス
「1000年ぶりの来客じゃ!(同じセリフを言う演出)
そして……
この部屋、めちゃくちゃお洒落じゃろ?(ドヤァ)」
北欧風ランタン、魔界素材の白木、深紅のラグ。
くつろぎ用ソファはふわふわ(魔界クジラの革)。
壁には「組み立て式魔界家具」の説明書パネル。
観光客
「これ…落ち着く……」
「ダンジョンでIKEYAってどういうセンス?」
「でもめっちゃ写真映えする!!」
ウラボッスデスは満足そうに頷く。
ウラボッスデス
「タクミよ……最初は腹が立ったが、
このデザイン、儲かる匂いしかしないのう。
魔界全域、このスタイルで行くぞ!」
タクミ
「え、全域!?」
リーナ
「ヤバイ、コレ魔界IKEYAチェーン店作レル!」
■混乱と歓喜のグランドオープンは続き
タクミ
「魔界で1番カオスなダンジョン…
でもこれが“魔界エンタメ”だ!!」
カーミラ
「……また成功。」
ヴァン
「中二病的に最高の開業だ……闇が満ちている……」
リーナ
「人間界ヨリ儲カル!魔界最高〜!」
ミラ
「本日の売上、過去最高記録を10倍更新しました。」
ラスボッスデス
「よくやったタクミ。魔界の未来、お前に任せた。」
タクミ、宣言する。
「魔界ダンジョンリゾート、
グランドオープンだ――!!」
大歓声。
魔界史上最大の大混乱、しかし最高の初日。
こうして
魔界の観光産業は新たな黄金期へ突入していく……。




