第8章 「竜族公認リゾート完成への最終試練 ― 火山・空・海の安全審査」
竜王半島。火山の噴煙と地割れの裂け目が渦巻く中、タクミチームは建築完了したリゾートの最終チェックに臨む。
マスタードラゴンをはじめ、竜族長老たちが審査員席にずらりと並ぶ。
タクミ
「本日は我々人間チームの全力をかけた、竜族と共存型リゾートをご覧いただきます!」
ヴァン(中二病感満載で咆哮)
「我が魂の炎と、大地の怒り、空の支配、全てを込めたプレゼンだ! このリゾートこそ、竜と人間が共に生きる聖域!」
リーナ(小さくメモしながら)
「竜が喜ぶ=お金になる…これで利益率は…ふふふリ~」
カーミラ(無言で一言)
「……始めろ」
①火山安全性テスト
火山口の上に設置されたスパを見せるタクミ。
タクミ
「噴火の熱を活かしたスパで、安全性は耐熱構造・耐震設計済みです」
ヴァン
「火山弾よ、我が杭打ちパワーを受けよ! 避けろ!!」(火山弾を避けつつ中二病のポーズ)
ミラ
「温泉温度、火山活動頻度、溶岩流予測モデル…全てクリア」
リーナ
「ここに竜用の金鉱観光ツアーも設置すれば、さらに利益増リ~」
マスタードラゴンが鋭い目で観察する。
一瞬、火山の爆発のような咆哮が轟き、作業員は悲鳴。
②空の試験
スカイホテルと空中アトラクションを披露。竜が飛び交う中、タクミは空中デッキの安全性を説明。
タクミ
「竜が飛んでも、人間観光客が安全に滞在できる構造です!」
ヴァン
「我が血潮の如き勇気で、竜の翼を駆け抜ける勇者達の安全を守る!!」(意味不明に絶叫)
リーナ
「飛行竜ツアーノチケット収益モ計算済~」
カーミラ(無言で一言)
「……安心」
③海・地面の試験
地割れや津波リスクを考慮した海岸線施設を紹介。
タクミ
「揺れにも津波にも耐える海沿いの絶景ホテルです。避難路も竜族と人間の双方を確保済み」
竜長老A
「人間…ここまで考えるとは…」
マスタードラゴン
「…うむ。安全性は認めよう」
最終交渉へ
タクミは竜族の条件をまとめ、共存型リゾートの価値をプレゼン。
タクミ
「火山の炎も、竜の咆哮も、観光資源に変えました。竜族の安全と尊厳を守りつつ、観光価値を最大化。人間と竜族の協力でのみ成立するリゾートです!」
ヴァン
「中二病全開だが、この魂の誠意…伝わるはず!!」
リーナ
「利益も…安全モシッカリ出ル計算ナリ~」
カーミラ(無言で一言)
「……認めて」
マスタードラゴンが火口の上空で羽を広げ、震えるような咆哮を一つ。
マスタードラゴン
「よかろう。人間と竜族、共存型リゾートを承認する。破壊ではなく協力で観光資源を作るとは…見事だ」
竜族たちが拍手と咆哮で祝福。
タクミチームは大喜び、リーナは早速収益予測表を確認。
ヴァン
「ふはは…炎と大地の調和、俺の中二魂も昇天した…!」
カーミラ(無言で一言)
「……完了」
ミラ
「データ通りの安全性と利益率を保証。人間と竜族、共存可能です」
タクミ
「これで竜族公認リゾート完成…俺たちの挑戦は一歩成功だ!」
竜王半島に、世界初の人間×竜族共存型リゾートが誕生した。
だが、火山活動と竜の自由な生活はまだまだ続く。




