第6章 「竜族の試練開始 ― 大地・空・海、三大フィールドサバイバル」
竜王半島。火山口の噴煙が空を焦がし、地面は裂け、海は荒れ狂う。
マスタードラゴンが巨大な翼を広げ、タクミたちをにらむ。
マスタードラゴン
「人間よ。貴様らの建築能力を試す。火山活動、地割れ、そして我ら竜の咆哮に耐えられる施設を作れるか、見せてもらおう」
タクミ
「試練…また試練か。俺たち、世界で一番過酷なリゾート建設に挑むんだな…」
①火山フィールド:大地が裂ける地獄の工事
ヴァン(炎を背にして中二病全開)
「炎よ…我が拳に従え! いや、避けろ――杭を打つだけで死ぬかと思った…!」
リーナ
「きゃーっ! 地面が裂けるリ~!! もう泣くリ~!」
カーミラ(無言で一言)
「落ち着け」
タクミは地割れのパターンをミラの解析で確認し、杭の位置を調整する。
ミラ
「ここに杭を打てば、火山活動による地割れの影響は最小限です。確率43.7%で崩壊回避」
ヴァン
「確率43.7%!? 残りの56.3%で俺は死ぬ…!」
リーナ
「半分ノ確率デシヌノ?」
②空中フィールド:スカイホテル建設
マスタードラゴンが空を旋回し、熱風と竜の咆哮がタクミチームを襲う。
タクミ
「空中ホテル…まさか飛行用施設まで作れってか…」
ヴァン(翼を広げ、叫ぶ)
「俺の力でも制御できん…しかし美しい…!!」
カーミラ(無言で一言)
「死ぬぞ」
リーナ(空中で泣きながら旋回する)
「アツイナリ~!! 竜サン怖イナリ~!!」
タクミは支柱の位置を計算し、風圧や竜の熱気に耐えられる材料を配置。
ミラ
「ここにブレースを入れれば竜の咆哮にも耐えられます。損害保証は最小限」
ヴァン
「俺の中二病パワーをこんな形で活かす日が来るとは…!」
③海上フィールド:竜の咆哮に耐えるオーシャンビュー施設
地下湖竜や海竜が海面を叩き、巨大波が押し寄せる。
タクミは防波堤と観光デッキを組み合わせ、リゾート施設を構築。
リーナ
「津波ガアア!! 竜サン、波止メテナリ~!!」
カーミラ(無言で一言)
「配置ミス」
ヴァン(波を蹴散らしつつ)
「竜の力で水上ステージ…完璧だ…!中二病的に美しい…!」
タクミ
「ここまでで火山、空中、海上の三大フィールドの安全策を提示。竜族も納得するはず…!」
ミラ
「リスクは全て計算済み。保険も適用可能。これで試練クリアでしょう」
試練の評価
マスタードラゴンは翼を大きく広げ、火山の風を巻き起こしながら睨む。
「……人間よ。貴様らの知恵と誠意は認める。しかし、真の試練はこれからだ。
我が竜族すべての納得を得られなければ、リゾートは破壊される」
タクミ
「来るなら来い…全力で信頼を勝ち取る!」
リーナ
「リ、リ、リゾート作ルナリ~!!」
ヴァン
「この荒ぶる大地に、我が中二病魂を刻む時が来た…!」
カーミラ(無言で一言)
「……生き延びろ」
こうして、タクミチームの“竜族三大フィールドサバイバル試練”は幕を開ける。
次なる挑戦は、竜族会議で割れた意見を逆手にとった交渉戦略だ。




