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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十七部 竜王半島の開発編

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第5章 「建築プランの試練 ― タクミの策略発動」

竜王半島・中心火口の外縁。

地面は常に震え、ドクドクと溶岩が湧き、地割れが蛇のように走る。


タクミチームは建築候補地の調査に入った。


ミラ

「地殻変動レベル7、火山活動レベル6、温泉湧出レベル9……

 “生きている土地”ですね」


タクミ

「簡単に言うなよ! ここ、俺らまだ生き残れるのか……?」


ヴァン(炎の前で恍惚と)

「……美しい。

 大地の怒り……灼熱の魂……

 俺の力でも制御できん……だからこそ価値がある……!」


タクミ

「(コイツだけは危険を浪漫で片付けるな)」


リーナ

「噴火ショー、絶対儲かるリ!」


カーミラ(静かに)

「……地価、死んでる」


◆ 竜族の意見が真っ二つに割れる


調査報告を持って、ふたたび竜族会議。


火山竜

「火口の近くに巨大スパを作れ! 噴火を浴びながら浸かるのが最高だ!」


海竜

「火口に近づくな! 海沿いに作れ! 景観を守れ!」


風竜

「空に高く建てろ。雲上ホテルを作らぬか」


地下湖竜

「いや地下だ! 地下湖からの霧を利用しろ!」


マスタードラゴン

「すべて作るのは無理だ! 人間ごときがどうにかできるものか!」


議場は、溶岩が噴き上がる以上に荒れ狂った。


その時、タクミがスッと立ち上がった。


タクミ

「――では、全部やりましょう」


竜全員

「「「……………………は?」」」


◆ タクミの“逆手取り交渉術”


タクミ

「皆さんの要求、すべて叶えます。

 ただし――“優先順位を決める会議”を先に進めたい」


マスタードラゴン

「その会議がまとまらんのだろうが!!」


タクミ

「だからこそ。

 竜族同士で意見が割れている今がチャンスです」


ミラ(タブレットを光らせながら)

「データ分析の結果、竜族の希望は四系統に分類できます」


・火山派

・景観派

・天空派

・地下派


ミラ

「利益と安全性を最大化するため、まず一つだけ“試験施設”を建設し、

 実績を見せます」


火山竜

「試験施設……?」


タクミ

「はい。

 最も安全性・収益性が高い派閥の案から形にする」


海竜

「我らが最優先される可能性は?」


タクミ

「もちろんゼロではありません。

 ただ、他の竜族があなた方より優れた資源を持っていれば……」


火山竜

「む……!」


風竜

「我らの空中資源は最強だぞ……!」


地下湖竜

「地下の神秘を侮るな!」


竜たちが互いを意識し始める。

タクミはその隙を逃さない。


タクミ

「つまり――

 他の派閥に負けたくないなら、こちらのデータ協力や契約緩和が必要だ

 ということです」


ミラ(ニヤリ)

「リスクを下げ、収益を上げた派閥から順にリゾートを建てます」


竜族全員

「……!」


リーナ

「タクミ、悪い顔してるリ!」


カーミラ(ぼそっと)

「……悪徳商人」


ヴァン(黒翼を広げて)

「フッ……竜たちよ……

 今、人間の策略に呑まれたことを知れ……」


竜全員

「うるさいわ中二病!!」


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