表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十六部 リゾートホテル戦争編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/238

第4章 「観光客争奪戦 ― フェアリーホテル vs おそロシアンホテル」

妖精島に、戦いの火蓋が切られた翌朝。

しかし今度の戦いは戦車でも兵士でもなく観光客の心で決まる戦争だった。


■ プーチン・オレルアン、広告戦争を開始


海岸線にそびえる新築途中の巨大ホテル群。

ロシアンホールディングスの青と黒の旗が風を裂き、上空の大型ドローンが島中に宣伝ホログラムを映し出した。


「ようこそ! オレルアン妖精島リゾートへ!

世界最大級! 5,000室超の超豪華ホテル、開業ーー!!」


空には花火が弾け、クルーザーからは音楽隊のブラスが響く。

翌朝には早くも観光客の大行列が桟橋を埋め尽くしていた。


■ ロシアン側の豪華施設


プーチン・オレルアンは鼻で笑いながら、高さ70階のホテルロビーから島を見下ろす。


「見よ、タクミ。

これが“資本主義の力”だ。金と力があれば、妖精島など一瞬で世界一の観光地になるのだ」


ホテル内にはすでに観光客の歓声が響いていた。


東洋最大級の天海プール

24時間営業のロイヤルサウナ

10種類のステージを持つ巨大シアター

世界トップダンサーによるショータイム

選手が実際に練習しているロシアン格闘アリーナ


そして極めつけは…島内唯一のカジノ


さらにSNS広告に100億円を投入したため、ネットには


「妖精島=オレルアンホテルの極楽天国!」

という宣伝が踊り続けた。


客たちは叫ぶ。


「すげええ!!

妖精なんかより、ホテルがテーマパークじゃん!」


「カジノある! ショーある! プールある!

もはやラスベガス超えてる!!」


金と宣伝力で、島は“おそロシアン”一色に塗りつぶされていく。




◇◇◇



タクミの建てた木造2階建ての小さなコンドミニアムホテルは、隣の巨大ホテル軍と比べるとまるで子猫のように小さい。


従業員は地元の妖精たちと、リーナ、そしてヴァン、カーミラ、ミラ。


だがタクミは胸を張った。


「リーナ、カーミラ。

僕たちは派手さじゃ勝てないけど…

“おもてなし”では絶対に負けないからな!」


■ フェアリーホテルのサービス


妖精たちが客の荷物をふわりと運ぶ「浮遊チェックイン」


リーナによる自然光の魔法で作る「光の朝食」


妖精王が育てた「幻の花茶」


夜には妖精たちの「灯火のフェアリーダンス


さらにタクミは“詐欺ゼロ特区”アトラクションを設置。


「こちら、どれだけ詐欺を見破れるかチャレンジです!

本当に“悪徳不動産の勧誘シミュレーション”もあるよ!」


リーナは楽しそうに飛び回る。


「タクミ、タクミ〜!

お客さん、すごい笑ってるヨ! フェアリーのおもてなし、好評ダヨ!」


しかし現実は厳しい。

開業初日の宿泊客は わずか7名。


対してプーチンのオレルアンホテルは 初日で12万人 の来場者。


妖精王がしょんぼりした顔でタクミの肩に乗る。


「タクミ…ワタシ、王なのに

お客サン一人も呼べない…」


「大丈夫です、妖精王。

ここから巻き返すんですよ!」


タクミは拳を握った。


「派手さに勝てなくても、心に残るホテルなら…必ず勝てる!」


一方その頃、プーチンは…


豪華スイートの最上階で、プーチン・オレルアンはグラスを傾けていた。


「ふふふ…

これで妖精島の観光客は、すべて私のものだ。

タクミよ、貴様のちっぽけなアリ旅館など、すぐに踏みつぶされる」


秘書が駆け寄る。


「CEO、宣伝戦でも圧倒的優勢です!

SNSは“妖精島=ロシアン島”で統一されました!」


プーチンはソファにもたれながら言った。


「よく覚えておけ。

この島は…

プーチン・オレルアンが世界経済の頂点に立つための舞台だ。

タクミよ。貴様は私が踏み台にする敵役にすぎん」


その目は、冷たく妖精島を見下ろしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ