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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十六部 リゾートホテル戦争編

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第2章 「資材搬入 ― 巨大リゾートホテル建設開始」

朝日が島の白砂の浜を照らす。しかし、その光景は静寂の楽園ではなく、戦場の前触れだった。


黒々とした巨大クルーザーから、鉄骨・コンクリート・巨大クレーンが次々と降ろされる。トラックは砂浜をガタガタと走り、重機が地面を掘り返すたび、砂と土埃が舞い上がる。


浜辺にはオレルアン戦車が列を作り、兵士たちが防護服に身を包み、規律正しく動き回る。


タクミは崖の上から眼下を見下ろし、険しい顔をする。


タクミ

「……奴ら、本気で奪いに来てるな……」


ヴァンは黒いマントを翻し、鋭く言う。


「闇の影……ここに降り立つ……!」


カーミラは一言。


カーミラ

「うるさい」


ミラはメモ帳を広げ、兵士たちの配置をチェックする。


「戦車12台、兵士350名、クレーン7基……妖精たちは完全に包囲されてます」


浜辺では妖精たちが必死に抵抗する。花が揺れ、風に乗って小さな声が叫ぶ。


妖精たちは開発反対運動を始める。

「帰れー!」


「海を汚すなー!」


「私たちの島だー!」


だが兵士たちは容赦ない。


オレルアン兵士A

「花畑、クリア!」


「妖精撤退!」


オレルアン兵士B

「こちら、浜中央制圧完了!」


鉄の足音が浜に響き、兵士たちは素早く妖精たちを追い出す。花の精たちが飛び回り、川や木の影に逃げ込むが、兵士たちは無線で連携しながら追跡。


妖精王は必死に抗議する。

「タクミサン…ー!オレルアン…コワイデース!」


しかし、黒いオレルアン戦車が花畑の中に突入し、波と砂を蹴散らす。


その中、ひときわ小さな光が舞う。リーナ妖精の少女がタクミの肩に飛び乗る。


タクミ……わたしたち、負けない……!」


タクミは拳を握り、決意を固める。


「よし、現状把握だ。資材搬入のルート、兵士の動き、全て覚えてやる!」


浜辺には砂煙と鉄の匂いが充満し、花や小動物たちは必死に避難する。戦車の轟音、兵士の足音、クレーンの金属音……まるで戦場の交響曲だ。


ヴァン

「……この戦い、闇と光、どちらが勝つのか……」


カーミラは腕を組み、無言で光景を見下ろす。


ミラは冷静にデータを取る。


タクミの目には、未来の妖精群島を取り戻すための戦略が次々と浮かぶ。

そして、巨大リゾートホテル建設の全貌が、脳裏に焼き付けられた。

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