表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十五部 妖精群島開拓編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

145/238

第7章 「詐欺文化の核心へ ― 妖精たちの本音を聞く」

妖精たちがなぜ“詐欺文化”を持つのか、タクミたちは島の長老妖精に直撃取材。


長老妖精

「むかしむかし…ヒトニ全部ウバワレタノ…フフフ」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◇妖精長老のむかしばなし◇



むかしむかし、妖精たちはとても純粋で心やさしい小さな生き物でした。


森で花の蜜を分け合い、川で魚を仲良くつかまえ、毎日を楽しんで暮らしていたのです。


ところが、ある日、人間がやってきました。

「わー、きれいな島! 全部もらっちゃおう!」


妖精たちは善意の心で何もかも分け与えた結果、家も土地も宝物も、すべて奪われてしまいました。


「うわーん! もう何も残ってないよ!」

妖精たちは泣きながらも考えました。


「これでは生きていけない…! そうだ、騙されない文化を身につけよう!」


こうして、最初は自衛のために小さなトリックや警戒心が育ち、


やがて、気付けば島全体が「詐欺で身を守る文化」を言語として話すようになったのです。


花が笑いかけるだけで借金が発生し、書類を見るだけで資産を奪われる――

そんな“契約詐欺の島”が、今日の妖精群島となったのでした。


めでたし…いや、めでたくないかもね? ウフフフ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



カーミラ

「……聞くだけで腹立つわ」


ヴァン

「なるほどな。あの笑顔と契約書は、生き残り戦略ってわけか」


長老妖精

「ソウ…自衛ノ文化…キヅケバ、詐欺ハ島全体ノ言語ニ…ウフフフ」


タクミ

「なるほど…詐欺のない場所を作れば、平和に都市開発できるな」


ミラ(メモを取りながら)

「歴史が笑い話に聞こえますけど、実際は島のサバイバル戦略ですね」


タクミ

「よし…『詐欺特区』作戦だ!」


ヴァン

「……いや、もうこの島、俺たちの頭も詐欺耐性つけないと無理じゃね?」


カーミラ

「……やるなら私が監査する」


タクミ

「監査しても、最後にルーナが倍返ししてくるかもな…」


長老妖精はニヤリと笑う。

「フフフ、ワタシタチ、アナタタチ、応援スルヨ!」


タクミたちは、笑う妖精たちと、契約文化という地獄の歴史を背負った島に立ち向かう覚悟を決めたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ